山・潟・里の花と焼き物を花器に
山では弥彦山頂のヤヒコヒメザクラが満開。
潟ではサワオグルマが満開。
里ではボタンが咲き始めた。
陽気に誘われ山・潟・里の花めぐりに出かけた。
・山の花
・弥彦山登山道八枚沢の山ツツジ(新潟市西蒲区:八枚沢・5月8日)
弥彦山登山道八枚沢の山ツツジが満開と登山仲間から連絡があった。
八枚沢の登り口から小さな滝を渡り勾配の急な坂を登り始めた。
登山道の両脇からピンク色の山ツツジが登山者を歓迎する。
登山道は満開のツツジのトンネルに大変身。
足元を見るとたくさんのピンク色の花が落ちている。
・弥彦山頂のヤヒコザクラ(新潟市西蒲区:弥彦山頂・5月8日)
弥彦山の8合目から階段を登り9合目の広場に出ると目の前に満開の白っぽい花びらの
「ヤヒコザクラ」が出迎える。
満開の桜の出迎えに疲れも癒される。
ヤヒコザクラは「白山桜」の変種で全国的にも貴重。
昭和54年4月10日村の天然記念物指定され、高さ約18m、幹回り約2.6mで
樹齢200年以上と推定されている。
多くの人が広場のベンチに腰をかけ桜を眺める。
・潟(池)の花
・福島潟のサワオグルマ(新潟市北区:福島潟・5月9日)
新潟市の準絶滅危惧種に指定されている福島潟の「サワオグルマ」が黄色い花を
咲かせ今見ごろを迎えていると新聞に。
サワオグルマは、キク科の多年草で、昔から潟の中洲に自生していた。
花の部分が食用にされるなど地元ではなじみの深い花。
潟の雑草などに負け徐々に減少し始め新潟市の準絶滅危惧種に指定された。
地元住民らでつくるNPO法人「ねっとわーく福島潟」が12年前から、潟の北側にある
「自然学習園の池」に移植した。
当初10株だったものがメンバーの人たちの努力で自然学習園の池のほとりに3000株
ほどに増えた。
自然学習園の池のほとりは、菜の花に負けない鮮やかな黄色に染まる。
池の周りを歩くとに水車がありのどかな潟の風景が漂う。
・北山池公園の御衣黄(新潟市江南区:北山池・5月9日)
北山池公園に緑のさくら「御衣黄」の木が3本ある。
木の脇の看板に「この樹は“みどりの桜”、名前は御衣黄。非常に珍しいもので原種に
近い樹の様に思われます。皇居の乾門の中に一本、大阪造幣局の桜並木にもあります
が貴重な種類です。同じ種類は近郷にはみあたりません。
このさくらが本当に緑色に見えるのは開いた日と翌日の2日間だけ、3日目には花の
芯に紅が点し、清いみどりではなくなります」。
花を良く見ると芯が紅色に変色しているものも多い。
バックの八重桜のピンクと御衣黄の緑が朝日に映え池に彩を添える。
・里の花
・五泉東公園「ぼたん百種展示園」のぼたん(五泉市:ぼたん園・5月9日)
五泉東公園「ぼたん百種展示園」が5月1日オープンした。
開催期間は5月21日までで、14日から21日までは夜9時までライトアップされる。
「ぼたん百種展示園」では、115品種5000株のボタンが大輪の花を咲かす。
9日、ぼたん園を訪れたが低温の影響で今年は花の咲くのが1週間くらい遅れ16日
ごろが見ごろだという。
・チューリップ畑の花園はいまや夢のあとに(五泉市巣本:チューリップ畑・5月9日)
赤・白・黄・ピンクなど150万本のチューリップの花に彩られた花の園もチューリップ
まつりが終わり花摘みのときを迎えた。
球根を育てるためチューリップ畑の花摘みが最盛期を迎え、日ましに畑から花が消え
畑は緑色のあばた模様に変身してゆく。
花園がみるみる夢のあとに・・・。
・庭のぼたん
わが家の庭にも赤(4個)・ピンク(6個)の大輪のぼたんの花が咲いた。
・番外:焼き物を花器に(新潟市江南区:亀田・5月9日)
明治時代の徳利や醤油入れ、梅干や一夜漬け作りなどに使われた焼き物を花器として
飾る「日本の民窯(花を楽しむ器たち)」展が亀田の古美術店で開催されている。
店内には日本の民窯で焼かれた器約40点が飾られ、花器として花が活けられている。
・角田松郷屋焼き ・五頭山麓焼き ・笹岡焼き ・村上焼き ・豊浦焼き
・新潟太丘焼き ・柏崎大久保焼き ・瀬戸焼き ・会津本郷(切立)焼き
など今はほとんどが廃窯になった焼き物。
春の山・潟・里は花の楽園に。
焼き物の器が花の美しさを一層引き立てる。
徳利が一輪指しに変身 (イラストを模写)