野菜で町おこし
ど根性アスパラガスが話題に。
アスパラガスの特産地北海道美唄市の美唄簡易郵便局前の
歩道で、アスパラガス7本が厚さ3センチのアスファルトを
突き破って23センチまで成長、6本は誰かに収穫されて
しまった。
新潟県内の各地で野菜を育て町の特産品にと意気込む農家の人たちが紹介されている。
・新発田のアスパラ(新発田)
新発田市のアスパラガス生産量は300トンと新潟県下第一位。
市内での栽培は、菅谷地区で約20年前に始まった。
葉たばこ農家の切り替えや、米の転作として栽培農家が増え現在は市内全域に広がり菅谷や道賀地区が特に盛ん。
4月29日、新発田市特産のアスパラガスを使った特大のり巻き作りが同市の加治川地区公民館で行われた。
参加した約100人が、地元の大峰山の標高399・5メートルにちなんで長さは39・95メートルとする予定だったが、大雨で会場が屋外から公民館内へと変更になったため、長さ10メートルののり巻きを4本作ることに変更し完成させた。
新発田市が音頭をとり、「食の循環によるまちづくり」をテーマにさまざまな飲食店でアスパラを使ったオリジナルメニューが味わえる“食のアスパラ横丁、味めぐり”を6月28日日まで実施している。
・パワーリーフ(新発田)
新発田市では、新発田が発祥の地の新鮮野菜「パワーリーフ」を使った食育や特産品化の取り組みを本格化させている。
パワーリーフは、南米原産のツルムラサキ科の植物。
多年草でカルシュウム、亜鉛などが豊富に含まれ大正時代に漢方薬として渡来した。
新発田市の種権種苗店が新種改良し「パワーリーフ」と命名し昨年4月から発売した。
・キャベツ(三条)
2006年農水省の調査によると、三条市のキャベツの出荷量は1560トンで新潟市の3700トンに次いで新潟県内で2位。
三条市の春キャベツを市民にPRする「三条キャベツ週間」が6月13日から19日まで市内で初めて企画される。
16日は「キャベツの日」と銘打ち、小中学校や飲食店・病院などでキャベツを使った献立が登場するなど、市内全体で地産地消を進める。
・パプリカ「トマピー」(新潟市江南区)
トマピーは、トマトのような形をした新種のパプリカで茨城県の種苗会社が開発した国産新種。
新潟市江南区の農家の江部良広(47)さんが2008年から実験的に栽培を開始、本来は不向きな露地でも十分収穫量と品質の確保に成功し本格的な生産に乗り出すことを決めた。
年間約20トンの出荷が目標で将来は新たな特産品にしょうと意気込んでいる。
・パブリカ(上越市)
パブリカが日本に出回るようになったのは10年ほど前。
国内消費量は年間約3万トンで9割が輸入している。
上越市の農業法人「えちご高田ワールドスーパーライス」では、パブリカの減農薬栽培を本格化し4月中旬から出荷を始めた。
初年度は新潟県内を中心に80万トンを販売目標にしている。
・ザーサイ(新潟市南区・西蒲区)
ザーサイの国内流通量のほとんどが中国からの輸入品。
新潟市南区や西蒲区の農家グループ6軒が、新潟県の試験栽培事業を引き継ぎ2009年からザーサイの独自栽培している。
今シーズンは約2トンの収穫を見込む。
・ゴーヤー(佐渡)
佐渡市赤泊地区でゴーヤーの栽培が始まったのが2002年。
稲作だけでなく園芸作物の所得を増やそうとJA佐渡赤泊営農センターが呼びかけたのが始まり。
赤泊地区は暖流の対馬海流が流れているため、気温が島内平均よりも年間を通じて2度ほど高いため南国育ちのゴーヤーに適しにている。
全国的な健康ブームもあり、2009年の栽培面積は当初の4倍以上の42ヘクタールとなり、出荷量も約3トンから22トンに増加し新潟県内で唯一の産地といわれる。
新聞にはこのほかに、上越市の「カラムシ」と「オータムポエム」・糸魚川市の「タカバ」を紹介している。
カラムシは繊維の材料として知られているが、最近ではカラムシは食材として使われカラムシそばやカラムシパンやカラムシ団子なども売られカラムシの天ぷらもあるという。
新潟地方気象台は、新潟・高田・相川の今春(3〜5月)の日照時間が観測史上最も短かったほか、平年よりかなりの低温が続く日もあったと発表した。
日照不足と低温が農作物の生育に大きな影響を与え野菜の高騰が庶民の生活を悩ませている。
こんなに野菜が高いの・・・ (イラストを模写)