花に誘われヒメサユリの小径を歩く

kanazu362010-06-05

淡いピンク色の輝くヒメサユリの花に誘われ、快晴の5月31日
三条市下田地区の森町を散策後、ヒメサユリの小径を歩き
高城城址に登った。
・ヒメサユリの小径を歩き高城城址に登る
 ・高城城址(標高373m)
  高城は戦国時代に下田郷を支配し、森町の元町を根拠地としていた長尾豊景により1426年に築城された。
  5代目城主長尾藤景のとき、川中島合戦の出来事を理由に春日山城にて本庄繁長(村上城主)により藤景が謀殺される事件が起き戦となり高城に篭城して戦ったが永禄11年(1568)栃尾城主本庄氏に攻められ落城した。
 下田長尾氏の支配は、5代150年間続いた。
 ・ヒメサユリの小径
  ヒメサユリは、新潟県福島県山形県に自生する淡いピンク色のユリ科の植物。
  登山道入口から高城城址に続く約1.4キロの小径は、ヒメサユリの群生地で道の両側に可憐なピンク色の花が咲く。
  「はじめの眺め」から見る守門の山並みも素晴らしい。
  ヒメサユリの花に混じり所々に薄紫の姫シャガの花も咲いている。
・ヒメサユリ森林公園
 ヒメサユリ森林公園は、ヒメサユリで有名な袴腰山(526m)の北、谷をへだてて見える重倉山(295m)の麓にある公園で、広さは東北電力ビッグスワンスタジアム約8個分の面積約28万平方メートルで公園内に3キロの遊歩道もある。
 ・花の広場 ・じゃぶじゃぶ広場 ・やすらぎ広場 ・ガーデン広場 ・わんぱく広場
 ・みはらし広場 ・キャンプ場 ・うぐいすの小径 ・ハヤブサの小径
 などがある。
 花の広場では1週間前にヒメサユリの植栽が行われた。
 管理人の話では公園内は山菜の宝庫で春先には多くの人で賑わうという。
・長禅寺
 曹洞宗長禅寺は文正元年(1466)、禅宗越後の国四道場の名刹のひとつ、村松の慈光寺三番目の末寺として開基された。
 戦国時代に、寺の裏山に続く峰に下田長尾氏の山城「高城」がおかれ、初代城主豊景と二代目城主長尾遠江守景久(長禅寺を建立)父子の位牌が安置されている。
・野口源右衛門正国之墓
 高城城址登山道上り口に「野口源右衛門正国之墓」がある。
 野口源右衛門正国は天和元年(1681)江戸留守居役の野口政貞の子として生まれた。
 祖先は秀吉に仕えた後、村松藩主堀家の家臣として代々仕えた。
 源右衛門正国は幼年より剣に優れ、堀部安兵衛とは同門で互角の腕。
 藩命で免職の後、下田郷笠堀に移り晩年を過ごし、長禅寺に深く帰依し、永享3年(1746)66歳で没した。
戦に破れ落城した高城。
山頂の城に通じる小径に咲くヒメサユリの花。
花は破れし武士の再来か・・・。

ヒメサユリの小径を歩く (イラストを模写)