草薬園巡りで知る草薬とショロの木
畑に咲く薄紫色のジャガイモの花が満開。
今年も庭のショロの木にバナナの房のような黄色い花が咲いた。
6月6日に阿賀野市畑江の五頭薬用植物園が園開した。
開園前日の5日、五頭薬用植物園を訪れた。
・庭のショロの木
シュロ(棕櫚、棕梠、椶櫚)は、ヤシ科の常緑高木。
シュロ木はいろいろなものに利用され縁起のいい木といわれる。
家を新築したとき古老からショロの木を3本植えると縁起がいい教えられ3本植えた。
2本は枯れたが、まだ一本残っている。
昔の人はショロの木をいろいろなものに利用し重宝したと本に出ていた。
・ショロの木繊維質で柔らかく鐘を傷つけないことから昔から、梵鐘をつく鐘つきとして利用
・幹は葉鞘である繊維(いわゆるシュロ毛)によって覆われている。この繊維は分しにくく、シュロ縄などに利用されてきた。水に浸かってもほとんど腐らないので、石製品のない時代においては非常に貴重な資材
・昔の人はシュロの葉を利用しハエタタキに利用
などと。
ショロの木で梵鐘をつく鐘つき棒を作ったと知り、枯れて倒れたショロの木だが大事に保管してある。
・五頭薬用植物園巡り(旧笹神村畑江・6月5日)
五頭山の麓にある五頭薬用植物園は、いこいの森の中の約13000平方メートルに
昭和59年にオープンした。
植物園は、新潟薬科大学付属薬用植物園五頭分園で入園は自由で無料。
入り口に「五頭薬用植物園」の看板が立ち、「五頭薬用植物園主要植物あんない」の
パンフと「五頭薬用植物園アンケート」用紙が置かれている。
自然のままに保たれた園内を遊歩道に沿って歩くといろんな薬用植物に出会える。
「千年の後まで残そう薬草園」と書かれた標柱も立つ。
園内に自生している薬用植物は約200種。
それぞれの薬用植物に名前入りの看板が立てられ、薬草に関する知識と薬草を利用したと健康づくりの説明文が書かれている。
・薬草いろいろ
パンフレットの「植物あんない」と自生する「薬用植物」を対照しながら園内を歩いた。
・キハダ:内樹皮:苦味整腸、悪酔いしない
・キヅタ:はれもの
・サンシュウ:疲労や性欲回復、食欲増進等
・ヤブコウジ:根茎を煎じて咳止め等
・サンショウ:健胃、かぶれ、利尿、寄生虫駆除
・オオバコ:煎じて咳止め(種子)や利尿(全草)
・ワレモコウ:乾燥根を煎じて下痢止め等
・ヒメアオキ:あぶった葉を霜焼け、切り傷
・ジキタリス:強心、利尿
などなど。
・庭の薬草
狭いわが家の庭にもたくさんの薬草があるのには驚いた。
・ツユクサ:食後の血糖値上昇を抑制 ・オオバコ:消炎、利尿、下痢止め、咳止め
・スズラン:火傷、凍傷、切り傷 ・ドクダミ:消炎、利尿、下痢止め、咳止め
・ツワブキ:打撲、切り傷、火傷 ・フキ:咳、痰(たん)
・コモギ:健胃、下痢止め、止血、もぐさ原料 ・フジ:下剤
・サンショウ:芳香性辛味健胃薬、駆虫薬 ・サフラン:鎮静、鎮痛、通経
・イカリソウ:強壮、強精薬 ・コシノカンアオイ:鎮静、去痰、利尿、
・ミツバアケビ:消炎性利尿、通経、鎮痛 ・ヤマウコギ:強壮、利尿
・ノアザミ(わが家は園芸用ドイツアザミ):利尿、神経痛、止血
などなど。
オオバコやドクダミは雑草だとばかり思っていたが。
観賞用のゴシキドクダミは薬草なのだろうか。
雑草も薬草と知れば親しみが・・・
これも薬草 (イラストを模写)