神社明細帳もとに近隣村落の神社を   訪ねる

kanazu362010-07-09

近くを散策すると集落に大小様々な鎮守様がある。
興味を持ち神社明細帳と神社寺院仏堂明細帳で旧新通村と
旧大野郷屋村の神社を調べ、神社寺院探訪に出かけた。
・神社明細帳とは
 神社明細帳は、内務省および庁府県に備え付けられていた神社の台帳である。
 明治12年6月28日内務省達乙第31号により、神社及び寺院の明細帳を作成し、その副本を内務省に送付することが各府県に命じられた。
 各府県では、社寺取扱規則(明治11年内務省達乙第57号)の基準に合致する社寺を、届出又は職権によりそれぞれ神社明細帳及び寺院明細帳に登載した。
・神社明細帳などに記載された旧新通村と旧大野郷屋村の神社
 ・旧新通村
  ・新通腰廻りの神明宮 ・新通腰廻りの大山祇神社 ・新通の諏訪社      
  ・新通向島厳島社 ・新通玄的新田の金毘羅社 ・新通仲才の神明宮
  ・新通堤添(輪之内)の神明社 ・新通腰廻りの薬師庵 
  ・新通古新田の護念寺 ・新通腰山の徳応寺
 ・旧大野郷屋村
  ・大野郷屋の神明宮
・旧新通村と旧大野郷屋村の神社探訪
 ・新通腰廻りの神明宮
  新通腰廻りの神明宮に新通堤添の神明社と新通向島厳島社が合祀されている。 
  新通堤添(輪之内)の神明社は合祀されたため集落には何も残っていない。
  新通向島厳島社は合祀されたため集落には何も残っていない。
  しかし、集落の森田徳男宅には、厳島社の「額束」と「御手洗石」が保存されている。
 ・新通腰廻りの薬師庵
  昭和26年ころ耕地整理のため移転しなければならなくなり、集落の小林孝一家へお迎えした。
  現在石仏は小林宅の家の中に堂が立てられ祀られている。
 ・新通仲才の神明宮
  新通仲才は新通の飛び地。
  仲才の集落に神明宮がある。
  新通村の1番地は飛び地の仲才集落から始まっている。
 ・新通玄的新田の金毘羅社 
  玄的新田の集落に金刀比羅社がある。
 ・新通向島厳島
  新通腰廻りの神明宮に合祀され神社跡に民家が建っている。
  集落の森田徳男宅には、厳島社の「額束」と「御手洗石」が保存されている。
 ・新通腰廻りの大山祇神社と諏訪社
  新通村下組の庄屋吉田家の前に大山祇神社と諏訪社が祀られている。
 ・大野郷屋村の神明宮
  村の産土神として集落で祀っている
・神社寺院仏堂明細帳に記載された旧新通村の寺院
 ・新通古新田の護念寺(真宗大谷派
  加賀国小松の人細川貞則が大阪石山城滅亡により、本願寺教如の許で出家し、釈定順を号した。
  新通古新田に来て本山を寛永元年(1624)の建立した。
 ・腰山の徳応寺(浄土真宗本願寺派
  明暦元年(1655)創建
・番外:馬頭観音
 新通腰廻りの吉田正俊宅の庭先に馬頭観音が祀られている。
 吉田家の先代は新通村で馬喰を営み近郷の集落の農家に馬・牛を売っていた。
 馬・牛の霊を慰めるため屋敷内に馬頭観音を祀った。
近くの集落を散策し、各種集落に神社と寺院があったことを知った。
旧新通村の上組には神明宮と護念寺が、中組には神明宮と明王院が、そして下組には厳島社と徳応寺が。
旧村落を散策して古老の話を聞くと歴史の1ページが甦る。

この神社は (イラストを模写)