大相撲名古屋場所始まる
野球賭博問題で大揺れの日本相撲協会。
きょう11日、大相撲名古屋場所が初日を迎える。
5月20日発売の週刊新潮で、大関琴光喜関は野球賭博疑惑や
暴力団関係者とのトラブルを報じられ、夏場所中に琴光喜関が
警視庁の事情聴取を受け「やっていない」と供述した。
場所後事件は大きく動き琴光喜関や大嶽親方などが解雇された。
名古屋場所の話題を新聞などから拾った。
・大関琴光喜と大嶽親方は解雇処分
4日、日本相撲協会は野球賭博に関与した大関琴光喜関(34:佐渡ケ嶽部屋)と大嶽親方(42:元関脇貴闘力)の解雇処分を決めた。
角界からは永久追放となる現役大関の解雇は史上初めてで琴光喜関に退職金を支給するが、大嶽親方には支給しない。
・暴力団関係者観戦問題で木瀬部屋が閉鎖消滅
5月27日、木瀬親方(元幕内肥後ノ海)が暴力団関係者に観戦の便宜を図ったとして日本相撲協会から処分され閉鎖(一門預かり)が決まった。
5月27日木瀬親方の希望を受け、北の湖親方(元横綱)が受け入れ了承。
5月31日、北の湖親方(57・元横綱北の湖)が日本相撲協会で手続きを行った。
北の湖親方が「木瀬部屋一同預り願い届」を提出し、所属力士27人ら合計31人は31日付で「北の湖部屋預り」となり木瀬部屋は消滅した。
木瀬親方は北の湖部屋の部屋付き親方となる。
・新大嶽親方が決まる
6日、日本相撲協会は賭博問題で解雇された大嶽親方(元関脇貴闘力)に代わり、大嶽部屋付きの二子山親方(元十両大竜)が年寄大嶽を襲名、同部屋を継承したと発表した。
新大嶽親方は「一日一日を精いっぱいやるしかない」と話した。
・1週間遅れで名古屋場所の新番付発表
名古屋場所の新番付は1週間遅れの7月5日(当初は6月28日)発表された。
新番付には解雇された元大関琴光喜と元大嶽親方の名前が載っている。
新番付(定価50円)には元大関琴光喜と元大嶽親方の名前が載っており宝物的な価値があることからネットオークションでは2000円を超える高値が付いている。
最大4000円超の高値がつき、8日の最高額は3100円で、大半が2000円前後。
・優勝力士に贈られる天皇賜杯や内閣総理大臣杯などを辞退
7日、日本相撲協会は賭博問題を踏まえ、名古屋場所の千秋楽で幕内優勝力士に贈られる天皇賜杯や内閣総理大臣杯などすべての表彰を辞退すると発表した。
・天皇賜杯は1926年春場所(1月)から贈られ辞退は初めて
・内閣総理大臣杯は1968年初場所から贈られ辞退は初めて
・モンゴール国総理大臣賞 ・NHK金杯 ・優勝額 ・愛知県知事賞
などなど。
・NHKが名古屋場所の生中継を中止
6日、大相撲の野球賭博問題をめぐり、NHKの福地茂雄会長は記者会見を開き、11日に初日を迎える名古屋場所の生中継は取りやめると発表した。
代わりに20分程度のダイジェスト番組を、取組み終了後の午後6時台に放送する。
NHKの大相撲の放送は
・1928年からラジオ ・1953年からテレビ(地上) ・1984年テレビ(BS)
・1991年国際放送
・初日の取組み
野球賭博問題で幕内で6人、10両で4人が謹慎処分で休場する。
この結果幕内と10両で各3番ずつ取組み数が減少した。
出場する幕内35人のうち外国人力士は17人と半数近くを占める。
国技大相撲と言われながら初日の幕内後半9番の取組みのうち日本人対決は稀勢の里と安美錦の1番のみ。
・新弟子検査の受験者は一人
5日、大相撲名古屋場所の新弟子検査が行われた。
受検者は愛媛県出身の谷本優記さん(18・片男波部屋)1人。
名古屋場所としては2007年のゼロ以来少ない。
・大相撲夏巡業新潟県の南魚沼場所と新潟場所は開催
大相撲の野球賭博問題を受け、8月12日青森市で開催される予定の夏巡業は中止になった。
新潟県内の2カ所では予定通り開催される。
・大相撲南魚沼場所(魚沼市坂戸:ディスポート南魚沼)
8月6日、南魚沼市で開催される「雪国・南魚沼場所」は予定通り開催する。
・大相撲新潟場所(新潟市市中央区鐘木:新潟市産業振興センター)
8月7日、新潟市で開催される「新潟場所」は予定通り開催する。
野球賭博に端を発し大揺れの角界。
大関琴光喜関と大嶽親方が解雇された。
大相撲存亡の危機が叫ばれている。
武蔵川理事長は「ウミをすべて出し切る」と語る。
角界の改革がなり新生日本相撲協会が新しくスタートできるか。
角界の改革を国民が注視する。
放送はダイジェストで (イラストを模写)