梅干しの土用干しと土用の畳干し
きょう26日は「土用の丑の日」。
土用といえば昔は、梅干し干しや家の大掃除で畳干しが
行われ夏の風物詩だった。
梅干し干しは今でも時々見れるが畳干しは街中から姿を消した。
・梅干しの土用干し
今年も梅の季節がやってきた。
新潟県内有数の梅の産地亀田(旧亀田町)では、梅の収穫が最盛期を迎えている。
亀田郷みなみ営農センターによると、同地区では67軒の農家が約11万平方メートルの畑で梅を栽培する。
7月3日「三・九の市」で有名な亀田の朝市で亀田産の梅「藤五郎」をキロ400円で10キロ買った。
10キロの梅は、梅干し・梅酒・煮梅・カリカリ漬け・梅ジャム等に。
・梅干しと梅漬け
・梅干し:ウメの果実を塩漬けした後に日干しにしたもの
・梅漬け:塩漬けのみで日干しにしていないもの
梅雨明けの猛暑で土用の梅干し干しには最高の日が続く。
19・20・21・22日の4日間、庭で梅干しを干しをした。
かめから取り出した直後の梅は、皮がピンとしていて、まだシワが発生していない。
初日に比べて4日目となると色も褪せ、シワもしっかりできている。
あとは梅をかめに戻せば梅干のできあがり。
・土用の畳干し
子どものころふるさと高田では、梅雨明けを待って家族総出の一斉大掃除が行われた。
今では死語となってしまった土用の畳干しという言葉に昔の思い出が甦る。
「子供のころから、梅雨明けの土用の1日、それも上天気の日に近所の家中が大掃除を行った。
この日は家族全員で家具を移動させて、畳を総上げして表へ運び出し、板を敷いた上に畳を合掌立てに並べて天日に干す。
湿気を含んだ畳は重くて大人でないと運べない。
裏表を干している間に家の大掃除を済ませて、終わると畳をパンパンたたいてほこり出しをする。
最後は元の部屋の元の位置へ畳を敷く。
畳裏には『床前』『南1・2・3』『東1・2』などと畳を敷く位置が墨で書かれてる。
子供のころ、合掌立ての畳干しのトンネルをくぐって遊ぶのが楽しみで、身体が触るとパタリと倒れて畳に下になり助けてもらってしかられたものだ」。
平成も22年、昭和は遠くなった。
あの懐かしい土用の畳干しの光景と「パンパン」と畳をたたく音が今も耳に・・・。
懐かしい土用の畳干しの光景は・・・ (イラストを模写)