夏の花めぐり
4日、胎内市(中条)では最高気温が36.2度と新潟県内で
ことし一番の暑さを記録した。
はすの花を見に訪れた4日の上越市高田の最高気温も35.8度
と猛暑日だった。
盂蘭盆が近づいている。
お盆といえばはすの花を連想する。
ふるさと高田に帰省途中、ことしも夏の花めぐりを楽しんだ。
・高田城跡のはす(上越市高田:高田城跡公園・8月4日)
高田のはすの歴史(社団法人上越観光コンベンション協会資料から)は、
戊辰戦争(明治元年)当時、高田藩の財政は困窮していた。
明治4年、戸野目の大地主、保阪貞吉が高田城外堀にハスを植え、レンコンを売って
藩の窮状を救おうとしたのが始まり。
公園の外堀は周囲約4km、面積19haに及び、はすはそのうちほとんどを埋め尽くして咲き誇る。
上越市高田城址公園外堀のはすは、東洋一の群生と言われている。
「高田城址公園はすまつり」が、7月23日に開幕した。
高田城は、徳川家康公の六男松平忠輝公が1614(慶長19)年に築城した75万石の城である。
外堀16haの水面を紅白のはすの花と緑のはすの葉が彩る。
外堀の水面を覆うはす、水面に掛かる朱色の「はす見橋」、そして遠くにそびえる
南葉山や妙高山の山並み。
ハスの花が咲く故郷ののどかな風景が、訪れる人の心を癒す。
・仁箇堤の睡蓮(新潟市西蒲区仁箇・8月4日)
角田山の麓に位置する仁箇堤は農業用水確保の目的で作られた堤。
湖畔の林の中を抜けると足元に赤い花の睡蓮が対岸には白い睡蓮の花も咲く。
仁箇堤の桜は有名だが、睡蓮は知る人のみぞ知る隠れた名所。
・高田城跡のオオウバユリ(上越市高田:高田城跡公園・8月4日)
高田城址公園本丸近くの上越教育大学付属中学校野球場脇の土塁の一角にオオウバユリの群生地がある。
土塁の斜面一帯を淡いクリーム色のオオウバユリの花が覆う。
今年も斜面一面に淡いクリーム色のオオウバユリの花が数多く咲いていた。
・福島潟のオニバス(新潟市北区福島潟:オニバス自生池・8月1日)
オニバスの花を見に福島潟の南西部にある「オニバス自生池」を訪れた。
まだ咲き始めで花の数がすくなく見ごろのピークはお盆ごろ。
お盆ごろには500輪ほどの花が咲き、最大約2mもある葉も見られるという。
花は早朝に開き午後にはしぼんでしまう。
オニバス自生池をカモの一家(11羽)が人に驚く様子もなく悠然と泳ぐ。
・大池いこいも森駅前のコスモス(ほくほく線:大池いこいも森駅・8月4日)
毎年ふるさとに帰省途中、上越市頚城区のほくほく線の大池いこいも森駅に立ち寄り、駅前のひまわり花畑を見るのを楽しみにしていた。
駅前広場の紅白のサルスベリの花が乗客を歓迎する。
今年は花畑の花が、ヒマワリからコスモスに変わっていた。
ひまわり畑は、4年前の2006年から駅周辺の休耕地1haを利用し、大蒲生田町内会の人たちが畑に約1万本のヒマワリ植え栽培管理していたのだが。
品種は、「ハイブリッドサンフラワー」で背丈は70センチ前後と低く茎も細い。
来年の花は、ヒマワリだろうかコスモスだろうか・・・。
・朝顔の垣根
近くに朝顔の花を垣根代わりに育てている人がいる。
西洋朝顔の赤紺紫色の大きな花が無数に咲き道行く人の心を癒し和ます。
・番外:世界一大きい花「ショクダイオオコンニャク」
7月22日夜、東京・文京区の小石川植物園で世界一大きい花「ショクダイオオコンニャク」が19年ぶりに開花した。
直径およそ80センチ・高さおよそ1.5mと世界一大きい花。
種をまいてから16年もの歳月をかけて成長したもので、咲いた花が見られることは、かなり珍しいという。
巨大花だが、花の寿命はたった2日だという。
・番外:工芸菓子“菓子の花”(上越市高田:かなざわ総本舗・8月4日)
ふるさとみやげを買うため「出陣餅」で有名なかなざわ総本舗に立寄った。
店内に“香り漂うお菓子の芸術”と書かれお菓子で作った工芸菓子「一朝の栄(ぼたん花)」と「花車」が飾られていた。
「花車」は1992年新潟県菓子まつりで新潟県知事賞を受賞した作品。
工芸菓子とは、素材はすべて食べられるものからできていますが、花や動物や風景など私たちの周りにある花鳥風月を、写実的に立体的に絵画的に表現したもの。
お菓子で作られた色鮮やかな花が目の前に。
真夏の一日、夏の花めぐりを楽しんだ。
お菓子の花 (イラストを模写)