伊能忠敬の日本地図と絵図(古地図)にみる越後の昔

kanazu362010-08-14

江戸時代の測量家伊能忠敬が全国を実測して作り上げた
日本地図「完全復元伊能図フロア展」が新潟市東区
東総合スポーツセンターで開催されたので12日見てきた。
地図といえばこれまでに旧家や地元の神社で「越後輿地全図」
と「新通邨絵図」を見た。
・全国巡回フロア展in新潟
 2010年は、伊能忠敬日本測量開始210周年にあたる。
 210周年記念として全国各地で「全国巡回フロア展」が開催されている。
 千葉県佐原(香取市)の商人・伊能忠敬は、49歳で隠居後、50歳のとき江戸に出て天文・暦学を修め、55歳の1800年から72歳の1817年まで17年かけて日本全国を実測し、正確で美しい日本地図を遺しました。
 新潟市東区の東総合スポーツセンターの体育館フロアいっぱいに「伊能大図」の原寸大複製が敷き詰められ地図の上を自由に歩くことができる。
 大図は縮尺3万6000分の1で、214枚からなる。
 大図全体の大きさを知るため体育館二階の観客席から地図全体をデジカメで撮った。
 本棚に、井上ひさし著「四千万歩の男(全5巻)」がある。
 「二歩で一間」の歩幅で日本国の海岸を歩き回り歩き尽くして、実測による日本地図を完成。
 この間に伊能忠敬の歩いた距離はざっと3万5000キロ、里に換算すれば8900里、歩数にして約四千万歩と書かれている。
・如澤家に残る「越後輿地全図」(旧中之口村河間:2009年1月13日)
 「越後輿地全図」は、木箱に入っていた。
 上書きには、「越後輿地全図」と書かれふたの裏には「西蒲原郡道上村 長沼三男三郎全5枚」と書かれている。
 箱の中には、如澤家所有の経緯が書かれた書付が入っている。
 本地図は長沼三男三郎の所有なることは箱裏に明記されておるとおりですが・・・
 祖母如澤美輪から聴くところによると、明治末期頃或る質屋から聞き及びその質屋に
借金の質品として入っていたものを質受け、如澤家に保存して居ることになった。
 以上の事は長沼家も諒承済み・・・
 地図5枚を広げた。
 10畳2間続きの部屋に5枚の地図がやっと収まった。
 地図は、和紙に顔料で描かれている。
 5枚目の地図の下に「文政元歳次戊寅秋八月 北越新潟住 草間文績識」と書かれている。
・新通神明宮に残る「新通邨絵図」(新潟市西区新通:2009年6月2日)
 新通神明宮社殿において、久我宮司から 
 ・新通開拓の歴史 ・古記録から読む新通の昔 ・神社の歴史
 などの説明を聞き、神社に保管されている
 ・明暦元年(1655)の蒲原郡之内「新通村」「権左衛門組み」検地帳
 ・寛政年間「新通邨絵図」堺組割元所
 を見た。
旧家や地元の神社に残る絵図でふるさとを知る。

伊能大図の上を歩く (イラストを模写)