大相撲秋場所始まる
12日から大相撲秋場所が始まる。
幕内優勝力士に対する天皇賜杯授与の復活、NHKの大相撲
生中継も再開される。
再生に向け再スタートした日本相撲協会。
大相撲秋場所の話題を新聞から拾った。
・幕内優勝力士に対する天皇賜杯授与の復活
日本相撲協会の放駒理事長は9月3日の記者会見で、12日から始まる秋場所で、幕内優勝力士に対する天皇賜杯授与の復活させることを発表した。
・NHKの大相撲生中継も再開
NHKの福地茂雄会長は9月2日の記者会見で、12日から始まる秋場所の生中継を12日の初日から再開すると発表した。
福地会長は再会の理由について「反社会的勢力との関係を断ち切ろうという決意を相撲協会が示した。中継を楽しみにしている視聴者もいることなどを考慮し、総合的に判断した」と説明。
・放駒新理事長の誕生
日本相撲協会は8月12日、放駒新理事長(元大関魁傑)を選出、新体制で再生秋場所に臨む。
・秋場所新番付の明と暗
8月30日、野球賭博の影響を受け明暗を分けた昇格組と降格組の入れ替わりの激しい秋場所の新番組が発表された。
・昇格組の明
幕内昇進組は昭和以降最大の9人。
新入幕の旭南海は、十両が地位として明確になった1888年以降初めて西十両12枚目(10勝5敗)からの昇進。
蒼国来(東十両3枚目・8勝7敗)は中国出身で初の幕内力士となった。
・謹慎力士の降格組の暗
野球賭博問題で7月の名古屋場所を謹慎のため全休した関取は、幕内6人が十両へ、十両4人は幕下へと全員が1段降格になった。
十両に転落した力士は、元大関の雅山・豪栄道・豊ノ島・豊響、若荒雄・隠岐の海の6人で、大関経験者の雅山は1977年夏場所の大受以来二人目の十両に転落。
・小結以上の日本人力士
日本人力士の三役を見ると、
大関:魁皇 ・関脇:栃煌山 ・小結:稀勢の里の3力士と寂しい番付。
栃煌山は23歳、稀勢の里は24歳と若くフアンは大関昇進を期待する。
・暴力団排除宣言
8月30日、日本相撲協会は臨時の理事会と評議員会を開き、暴力団など反社会的勢力との関係根絶へ強い決意を示す「暴力団排除宣言」を承認し、放駒理事長が宣言文を読み上げた。
・荒汐部屋から初の幕内力士誕生
秋場所の新番組が発表され、荒汐部屋から初の幕内力士蒼国来が誕生した。
蒼国来は先場所東十両3枚目で8勝7敗を挙げ中国出身で初の幕内力士。
荒汐部屋(元小結大豊:魚沼市出身)は、2002年に部屋を興してからの初の幕内力士誕生。
・秋場所けいこ総見が一般に無料公開
大相撲の横綱審議委員会による秋場所のけいこ総見が9月4日東京両国国技館で行われ、一般に無料公開された。
東京開催場所の前に行われるけいこ総見はこれまで夏場所だけ観客を入れていたが、今回から毎回一般に無料公開して開くことになった。
・番外:相撲専門誌「大相撲」の休刊
読売新聞社が発行していた隔月刊誌「大相撲」が先月8月24日発売の9月号で休刊となり56年の歴史に幕を閉じた。
1954年(昭和29)4月、月刊「読売スポーツ」の臨時増刊として創刊した。
翌1955年(昭和30)3月(春場所特集)号より表紙上段に「読売新聞社発行大相撲」のタイトルに変更。
貴乃花ブームの最盛期には15万部近くを発行、しかし、ここ数年は1万部を割っていた。
・番外:巡業用土俵俵生産の大幅減少
野球賭博の影響を受け地方で開催される夏巡業が相次いで中止となった。
興行の中止で巡業用の土俵に使う俵の生産が例年の4割減。
秋巡業の開催もまだ決まっていない。
再生秋場所で優勝するのは誰か。
横綱白鵬は連勝をどこまで伸ばすか。
順調に白星が続けば6日目に千代の富士(現九重親方)が1988年にマークした、昭和以降2位の53連勝に並ぶ。
フアン期待の秋場所は明後日が初日。