摂田屋の蔵元を巡るスランプラリー

kanazu362010-10-13

旧三国街道に接する長岡市摂田屋地区。
旧街道に「殿様街道(旧三国街道)」の標柱が立ち、右長岡に
至る・左至る江戸と書かれている。
摂田屋は、江戸時代には天領に組み込まれていたため、この
地区を通るときは殿様ですら籠をおりて歩かれたと伝えられる参勤交代の要路。
10月2日、NPO法人醸造の町摂田屋町おこしの会主催で「摂田屋の蔵元巡りスランプラリー」が開催されたので参加した。
・6蔵元めぐり(パンフから抜粋)
 ・吉乃川(酒)
  創業は天文18年(1548)、新潟県内で最も歴史ある蔵。
  瓢亭には天井から瓢箪が数多く吊るされ、昔の酒造用具や酒造りの様子の写真などが展示されている。
 ・越のむらさき(醤油)
  創業は天保2年(1831)江戸時代に始まった醤油の老舗。
  醤油工場が見学できる。  
  店の前の空き地に大きな醤油樽が2本飾られている。
 ・星野本店(醤油・味噌)
  創業は弘化3年(1846)、寛政生まれの初代が摂田屋で蔵を構える前は江戸上野広小路の問屋で奉公しながら醤油の製造と商売を学んだ。
  ヤマホンサンの商標で味噌と醤油を製造。
  入口には30石の仕込み桶が飾られている。
 ・星六(味噌)
  明治36年(1903)星野本店から分家した。
  味噌は、契約栽培大豆と有機米とにがりの多い塩を使った古式造り。
 ・機那サプラン酒本舗(酒)
  明治20年(1887)、初代古澤仁太郎氏が創業。
  昭和初期には、養命酒と勢力を二分した機那サフラン酒本舗。
  明治から昭和初期に財を成した同本舗の敷地は約3000坪。
  庭には国内各地から取り寄せた奇岩などがある。
  主屋正面右側に建つ道具蔵正面の極彩色に彩られた鏝絵(こてえ)は素晴らしい。
  河上伊吉が大正末期に完成させた傑作で国の登録有形文化財に指定されている。
  現在、明治44年(1911)4月に機那サプラン酒本舗に建てられていた巨大看板(幅2m・高さ6.4m欅製)を修復しょうとNPO法人醸造の町摂田屋町おこしの会」が中心となって準備中で修復資金の募金協力を呼びかけている。
 ・長谷川酒造(酒)
  天保13年(1842)初代信濃屋重吉が創業。
  創業者の遠祖は信州の武家であったらしい。
  今も蔵の西には信州諏訪大社かの分祀された諏訪様が祭られている。
・番外:長岡藩の「十分盃」の教え
 十分盃とは、なみなみと酒をつぐと底からすべて漏れてしまうからくり杯。
 サイホンの原理を応用したもので、八分目より多くつぐと中央の飾りの内部を通って底の穴から全部流れ出てしまう仕組み。
 長岡藩3代藩主牧野忠辰が「欲張ってはいけない」と家来を戒めようと用いたという。
 かって長岡市のおみやげ品として売られていたが近年は生産されなくなった。
・番外:光福寺
 光福寺は戊辰戦争のとき長岡藩の本陣となった。
 長岡藩家老河井継之助はこの光福寺で全軍の指揮を執った。
 北越戦争の始まりを告げた寺としても有名。
 2日11時から米百俵祭の「時代武者行列出陣式」が境内で行われ大勢の人で賑わう。
大勢の人たちが、スランプラリーで摂田屋の蔵元巡りを楽しむ。 

この道が昔の「殿様街道」 (イラストを模写)