ナラ枯れと炭焼き体験

kanazu362010-10-19

猛暑の影響か、ナラ枯れの増加で山ではドングリや栗の実が
不作でクマが山から下り集落に出没する記事が連日報じられる。
加茂市の粟ヶ岳県民休養地で「炭焼き体験」が10月17日
開催されると知り参加した。
ナラ枯れ
 ナラ枯れとは
 広葉樹の伝染病。
 体長約5ミリのカシノナガキクイムシ(カシナガ)が幹に穴を開け侵入し繁殖、カシナガの一種が樹液の流れる管を詰まらせ、木を枯死させること。
 今年の夏の猛暑でナラやシイやカシなどの広葉樹が病原菌で枯死する「ナラ枯」が拡大、過去最悪だった2009年度の被害を上回る可能性が。
 林野庁によると、2009年度の被害は23府県で2511ヘクタールと東京ドーム約540個分に当たり、宮城・大阪・岡山では初めての感染だった。
 うち新潟県は全国最多の482ヘクタールで、市町村別では佐渡市の236ヘクタール、糸魚川市の119ヘクタール、南魚沼市の27ヘクタール。
 今年は全国で被害が拡大し過去最悪になるのではと危惧されている。
・炭焼き体験(加茂市宮寄上:粟ヶ岳県民休養地・10月17日)
 加茂市粟ヶ岳(1292m)山麓の七谷地区は、戦前から良質の木炭が採れるということで有名だった。
 集落の人たちが炭焼きを復活させようと平成4年(1992)粟ヶ岳県民休養地内に「炭焼体験施設」を造り炭焼き体験がはじ始まった。
 復活した炭焼き窯は2個、1窯はナラの木で「白炭」を焼き、もう1窯は竹で「竹炭」を焼く。
 白炭:白灰色をした木炭の一種で黒炭の対応語で堅炭(かたずみ)ともいう。
 カシ、ナラなどの炭材を石窯(いしがま)で低温で炭化し終わりに窯の中へ大量の空気を送り込んで樹皮や炭の一部を燃焼させる。
 炭を窯からカキ出し炭の粉・灰などかぶせて空気を遮断し冷却消火して作る。
 竹炭:竹を人為的に炭化させたもの。
 主に燃料炭として使われる木炭と違い、竹炭は生活補助機能目的として利用されることが多い。
 炭焼き体験は「白炭」窯で行う炭焼きの窯出し作業体験。
 原料のナラ材は、3日前の金曜日(15日)の午前中に窯に入れられ日曜日(17日)の午前中に窯出しした。
 体験者がカギ棒を使い真っ赤に燃えている炭を窯からかき出す。
 取り出した真っ赤な炭に地元の人が炭の粉と灰をかぶせ空気を遮断し冷却消火する。
 窯の中の温度は1000度から1200度になり、木は元の10%の重さまで減少するという。
 すべての炭を窯から取り出すと窯の中に新しい原料のナラ材を入れる。
 窯の上にサッマイモが上げられ窯の熱で「焼き芋」を焼く。
 最後は参加者全員で焼き芋を食べ、先着15名に「白炭」1キロがプレゼントされた。
・番外:クマの出没
 連日クマ人里に出没の報道が。
 新潟県環境企画課の統計によると、今年のツキノワグマによる人的被害は、5月2件(3人)発生。
 目撃報告は、8月35件・9月71件・ 10月は18日までに169件。
 18日北海道斜里町本町の商店街に親子グマ現れ約40分間町内を徘徊したが、射殺された。
 18日午後9時ころ長岡市栃尾地区の小向の市道を子グマ1頭が横切るのが確認された。
 県ではクマの餌さとなるナラの実(ドングリ)が不足しているので「当分警戒が必要。クマの出没するような場所に近づかないでほしい」と呼びかけている。
粟ヶ岳山麓で集落の人たちの指導で初めて炭焼きを体験した。
また一つ思い出が・・・。 
エェ!!街中にクマが出没 (イラストを模写)