手作りあんどん展と戦前に描かれた 油絵展
秋の読書週間(10月27日から11月9日)が始まった。
「灯火親しむべし」という言葉がある。
東芝が120年間製造を続けていた一般白熱電球の製造を
中止したのが2010年3月。
10月21日は「あかりの日」だった。
1879年(明治12)10月21日、米国の発明王トーマス・エジソンが、世界ではじめて実用性の高い白熱電球を発明した。
「あかりの日」は、この歴史的な日を記念し、エジソンの偉業をたたえて制定されたもの。
新潟市江南区木津のギャラリー小阿賀で“あんどんに恋して手作りあんどん展”が開催されていたので見てきた。
・手作りあんどん展(新潟市江南区木津:ギャラリー小阿賀・10月9日)
今の時代、時代劇に出てくるロウソクを灯した行灯を知る人は少ないだろう。
昔わが家にもロウソクを灯した行灯があった。
行灯は油用灯火具の一種。
底板に油皿を置き、その周囲に角形または丸形の枠をつくり、これに紙をはって火袋とし、灯火が風で消えたり、揺れ動くのを防ぐようにした灯火具の総称。
初めは、角形の枠に紙をはり、底板に油皿を置き、上部に取っ手をつけ、携行用の灯火具として用いられたが、江戸時代に入ると、ロウソクをともす手燭(てしょく)、提灯が普及するに及んで、屋外に行灯を持ち歩くことは廃れた。
しかし、灯台にかわって、行灯は、屋内その他に据え置く灯火具として使用されるようになり、用途にしたがって、構造も多種多様の型が生まれた。
ギャラリー小阿賀で“あんどんに恋して手作りあんどん展”が開催されていた。
「手作りあんどん展」の行灯は、昔の行灯とは形も灯り(あかり)も違う。
灯りはロウソクではなく電球だ。
電球よりロウソクの灯りが人々の心を癒し和ますと感ずるのは私だけだろうか。
・戦前に描かれた油絵展(新潟市江南区亀田:やどかり・10月9日)
古物商のギャラリー「やどかり」で戦前に描かれた油絵展が開催されていた。
・斉藤俊雄(明治40年生):花 ・牧田実(明治28年生):妙高山
・長谷川秋一郎(明治35年生):サケ ・佐藤哲三郎(明治22年生):温泉
・安宅てい乕雄(明治35年生):桃 ・若井宣雄(明治38年生):果物
などなど。
作品は古物商の主人皆川保夫(72)さんが趣味で集めたもの。
今、戦前の古いものが輝く。
行灯の灯りは癒し (イラストを模写)