巨大杉めぐり

kanazu362010-11-20

巨大杉といえば、写真家天野尚の佐渡の巨大杉「悠久の金剛杉」
の写真が「北海道洞爺湖サミット」の会場に飾られたことで佐渡
県有林の天然杉が有名になった。
新潟県では巨大杉が点在する佐渡県有林の5本の天然杉に
名前をつけようと「名前を一般公募」する。
11月1日の「新潟日報るーと」に阿賀町と五泉市の巨大杉が紹介されていたので見学してきた。
・巨木とは
 日本においては、環境省によって調査上での巨樹・巨木の定義が決められている。
 地上から約1.3mの位置での幹周が3m以上の木を「巨樹・巨木」。
・将軍杉(東蒲原郡阿賀町岩谷・11月16日)
 国道49号線を会津方向に走り、五十島トンネルを抜けると、右手に「道の駅みかわ」がある。
 駐車場から山に向かって坂道を徒歩で5分歩くと曹洞宗名刹平等寺薬師堂(国の重要文化財)が、右側に日本一の将軍杉の大木が。
 看板には、国定指定天然記念物
 ・将軍杉 ・所在東蒲原郡三川村大字岩津2013 ・指定昭和2年4月8日 文部省
 ・管理団体 三川村
 ・我が国における最大級のスギである。
 ・推定樹齢約1400年 ・幹のまわりは 19メートル31・樹高約 40メートルに達する
 樹下の「余五将軍維茂墓碑」は、この地に晩年を 送ったとつたえる陸奥鎮守府将軍平維茂の業績をしのび寛文8年会津藩保科正之が建てたもので将軍杉の名もこれに起因する。
・牧の衛守杉(五泉市牧・11月16日)
 1975年(昭和50)、新潟県指定の天然記念物。
 村松地区牧集落の八幡宮境内にある潅木の生い茂った斜面に立つ大きな杉。
 高さ35m・幹周り7.9m・樹齢1000年以上と推定。
 古くから八幡宮のご神木として、地域の人たちに親しまれてきた。
 「衛守スギ」という名前の由来は不明だが、牧の八幡宮は康平7年(1064)に創建されたと伝わる古い神社。
・周防杉(五泉長橋・11月16日)
 1976年(昭和51)、五泉市指定の天然記念物。
 五泉市村松長橋集落の羽黒神社境内に立つ御神木。
 高さ35m・幹周6.9m。
 平安時代に奥州から都を目指して越後に進軍してきた黒鳥兵衛と金菅沢城(現田上町)の城主羽生田周防守が合戦し、周防守は討たれてしまいましたが、周防守の妻である秋篠が夫の首を奪い返してこの地に逃れ、周防守の首を村人が羽黒神社境内の八幡社に納めたという伝説が名前の由来となっている。
・館之内の大杉(五泉市丸田字館之内・11月16日)
 1985年(昭和60)10月31日、五泉市指定の天然記念物。
 館之内の大杉は、森林公園に通じる館之内集落の山すそにそびえる杉(熊杉)。
 目通り周囲8.67m・枝張り東西17m、南北16m・樹高約35m・推定樹齢500年以上という老木。
 大杉の脇には、諏訪稲荷様を祀る小さなお堂があり、伝説によればこの稲荷様の御神木といわれている。
・慈光寺の杉並木(五泉市蛭野・11月16日)
 蛭野の黄金の里のイチョウ並木(約100本)を過ぎると慈光寺の杉並木に出る。
 蛭野のイチョウも樹齢200〜600年といわれる巨木だ。
 晩秋の慈光寺の杉並木は静寂と霊気が漂う。
 参道橋から慈光寺までの約500mの参道両側に樹齢300年から500年を越すといわれる幹周り6〜7mの大杉137本がそびえ立つ。
・番外:大宮神社の御神木の巨大ケヤキと合体杉((五泉市安出・11月16日)
 旧村松町中心部から、曹洞宗名刹慈光寺への途中に大宮神社がある。
 慈光寺の先は霊峰村松白山がそびえる。
 この道は、慈光寺・霊峰白山に通じるいわば信仰の道か。
 大木の並ぶ広い境内を進むと、社殿に向かって左側に大ケヤキがそびえる。
 資料によれば、樹高:20m・目通り幹囲:5.5m・推定樹齢 300年以上で神社の御神木。
 御神木は成長の過程でスギを1本取り込んでしまった。
 根元を見ると大ケヤキの根元からスギの木が大きく伸び一本の木からケヤキとスギが成長し奇妙な光景を見せている。
 里人から御神木と崇められるケヤキとスギの木の両方にしめ縄が飾られている。
大雪や大風にも耐え大きく成長した巨木杉は、見る人を圧倒する。
巨木を偲び巨木から何を学ぶか・・・。 

杉の大木だ (イラストを模写)