法然上人と親鸞聖人

kanazu362011-01-16

きょう1月16日は親鸞聖人忌。
今年は浄土宗を開いた法然上人の800回忌と、その弟子で
浄土真宗の宗祖親鸞聖人の750回忌が行われる。
いま法然上人と親鸞聖人が脚光を浴びる。
地方紙新潟日報では、元旦から五木寛之さんの長編小説「親鸞激動篇」の連載が始まった。
・長編小説「親鸞激動篇」
 地方紙新潟日報で「親鸞」が始まったのが2008年9月1日だった。
 書き出しは、「人を殺す牛」章、昨夜からの雨も朝にはあがって、京の大路には秋の日がまぶしい。
 忠範は目をほそめながら歩いていた。
 で始まった。
 小説は、2009年8月31日「愚禿(ぐとく)親鸞の海」章、親鸞聖人が流罪先の
居多(こた)ケ浜(上越市五智)に上陸するとこで終わった。
 元旦から親鸞激動篇が始まった。
 書き出しは、「聖者の行進」章、越後の春はおそい。京の都では、もう桜も散ってしまったことだろう。
 だが、この北国には、まだあちこちに白い雪がのこっている。
で始まった。
 毎朝新聞の親鸞激動篇を読むのを楽しみにしている。
法然上人と親鸞聖人
 民衆を駆り立てる念仏の教えは朝廷から弾圧され、一門断罪。
 法然親鸞流罪となる。
 法然は、讃岐国香川県)へ、親鸞は、越後国新潟県上越市)へ配流となる。
 ・法然上人の800回忌
  ・1133年美作国岡山県)に生まれる
  ・1145年比叡山に登り、源光に師事(13歳)
  ・1150年叡空に師事、この頃から法然源空を名乗る(18歳)
  ・1175年専修念仏確立、比叡山を下りる(43歳)
  ・1198年「選択本願念仏集」執筆(66歳)
  ・1207年専修念仏への弾圧で讃岐国香川県)へ配流(75歳)
  ・1211年入洛を許され大谷に居住(79歳)
  ・1212年「一枚起請文」を書き死去(80歳)
  ・2012年800回忌
 ・宗祖親鸞聖人の750回忌
  ・1173年京都日野に生まれる
  ・1181年慈円のもとで出家、比叡山に登る(9歳)
  ・1201年比叡山を下り法然門下に入る(29歳)
  ・1207年専修念仏への弾圧で越後国新潟県上越市)へ配流(35歳)
  ・1211年流罪を赦免される(39歳)
  ・1224年このころ「教行信証」執筆(52歳)
  ・1235年このころ京に帰る(63歳)
  ・1262年11月死去(90歳)
  ・2012年750回忌
・番外:親鸞の浄興寺と菩提樹浄土宗の大厳寺(上越市高田)
 ・浄興寺
  上越市高田の浄興寺は親鸞聖人が創建、本堂は延宝7年(1679)に建築された。
  親鸞聖人は52歳のとき、この寺を「歓喜踊躍山浄土真宗興行寺」と名付けた。
  これを略したのが浄興寺。
  浄興寺には、聖人の頂骨や遺品が保存されている。
 ・大厳寺
  わが家の菩提樹は浄土宗の大厳寺である。
  今年も故郷高田の大厳寺から御年始として「平成23年こころの暦」が送られてきた。
  暦には「法然上人800年御忌」と書かれている。
新聞連載長編小説「親鸞激動篇」の連載が始まったばかり。
越後に配流された親鸞、作者は越後七不思議の場面をどんな文章で表現するだろうか。
今回も「親鸞」を切り抜きオリジナル本を作る。

新聞で親鸞を読む (イラストを模写)