おてて絵本と電子書籍

kanazu362011-02-12

戦前生まれの人ならば、薪を背負い歩きながら本を読む姿の
二宮金次郎像を知っているだろう。
金次郎は、貧しい少年時代を過ごしました。
彼は朝から晩まで真面目に働いていたが、本を読む時間が
あったらその分働けといわれ、家では勉強させてもらえなかった。
そこで銅像にあるように、薪を背負っての道中に本を読んで勉強したのだと。
いま手のひらが話題になっている。
手が「おてて絵本」となり、「電子書籍」の出現で本棚が手のひらになる時代。
・おてて絵本(手のひらから生まれる夢と想像の世界)
 おてて絵本とは、両手を本に見立て、想像力を働かせて物語を作り上げていく親子遊びで、子供の想像力に任せて、子供から物語を引き出す手法。
 新潟市西区の絵本作家サトシン(本名・佐藤伸:47)が提唱した。
 おてて絵本は、15年ほど前、サトシンさんが「専業主夫」をしながら自宅でコピー
ライターをしていたとき、3歳だった長女が自分で作ったお話を語りだしたことがきっかけで生まれた。
 子どもの話に、親が「それで?」「次は」などと合いの手を入れることで、物語の世界が広がっていく。
 今では保育園や小学校の国語授業などでも採用され、手のひらを絵本に見立てて親子で「お話ごっこ」の遊びの世界の楽しみが広がる。
 手のひらを絵本に見立てる「おてて絵本入門書」も出版されるほどの人気。
・テレビで「本棚が手のひらに…“電子書籍”の人気は新潟でも!教室にも?」を放送
 ・電子書籍
  電子書籍とは、紙に印刷されてものではなく、ipadやスマートフォンやパソコンなどで読むことができる本や雑誌の総称。
  電子書籍の購入者の中心は中高年、若者は小説を読まないから電子書籍よりもipadやスマートフォンに人気。
  電子書籍は文字の拡大や辞書機能などの便利さが人気の秘訣。
  電子書籍は、ネットやパソコンを通じてダウンロードできるし自炊もできる。
  自炊とは電子化されていない本を裁断してスキャナーで読み込み電子化する作業。
 ・教室にも
  三条市教育委員会では、市内の小中学校に「専用パソコン」「プロジェクター」「簡易型電子黒板」「マグネットスクリーン」などのデジタル機器を配置し国語と英語の授業を実施している。
  活用できる教材として、小学校では国語のデジタル教科書、古典教材、漢字教材を、中学校では、数学と英語の教材を用意。
幼児がおてて絵本で夢と想像の世界へ羽ばたき、若者がipadやスマートフォンで世界の情報を収集、中高年者が電子書籍で教養を高める時代。

手のひらから情報が飛び出す (イラストを模写)