学問の神様菅原道真公と天神講

kanazu362011-02-18

今年も受験シーズンがやってきた。
学問の神様を祀る菅原神社には、今年も多くの人が合格祈願で
参拝し絵馬を境内に飾る。
燕市では「学問の神様」である菅原道真公の命日(2月25日)を
偲ぶ「天神講」を広く知ってもらおうとポスターやチラシを製作しPRに力を入れている。
「天神講」の風習が残る燕市を2月11日訪れた。
・学問の神様といわれる菅原道真
 菅原道真:承和12年(845)6月25日―延喜3年(903)2月25日。
 日本の平安時代の貴族、学者、漢詩人、政治家。
・天神講
 天神講とは、菅原道真の命日にあたる2月25日(あるいは毎月25 日)に行われる天満天神の祭り。
 燕市では、昔から「学問の神様」である菅原道真公の命日(2月25日)に菅原道真公を偲び、天神様が描かれた軸を飾り、子供の成長を願ってお菓子などを供える天神講が行われていた。
 燕市では「学習ノート」や「習字」それに「粉菓子」や「金花糖」でつくった天神様や鯛、エビ、鶴、亀、松竹梅など色々な果物の形をしたお菓子をお供える。
 天神講のお菓子を食べると“勉強ができるようになる”言い伝えもある。
 菓子屋のショーウインドウに天神様の掛軸が掛けられ粉菓子や金花糖が飾られている。
 市内の菓子屋で売られている天神講のお菓子は「粉菓子」と「金花糖」。
 ・粉菓子(もち米をひいた粉などで作られた粉菓子)
 ・天神様 ・鯛 ・エビ ・松 ・竹 ・梅 ・亀 ・鶴 ・バナナ ・桃 ・ブドウ ・筍 
 ・金花糖(水あめと砂糖を煮詰めて乾燥させた金花糖)
 ・天神様 ・エビス様 大黒様 ・布袋様 ・福助 ・鶏(ツガイ) ・ダルマ ・円
 ・犬 ・招き猫
・簡単に作ることができる「道真くんキット」
 燕市では、天神様の掛軸がない家庭でもキットで気楽に天神講を楽しんでもらおうとホームページから天神様が描かれた紙型「道真くんキット」がダウンロードできる。
 天神様に色を塗って組み立て、お菓子をお供えすれば自宅で立派な「天神講」ができる。
・番外:菅原神社と天神湯
 JR白山駅から白山通りを関屋方向に進むと右側に「天神湯」と書かれた風呂屋の大きな煙突が見える、
 煙突を目印に小路を入ると菅原神社の鳥居が見える。
 境内の看板に「菅原神社由緒記」が書かれている。
 「この地に菅原道真公をお祀りしてから約250年ほどが経過しております。・・・ この地に、天神さまをお祀りすることはまことに、意義あることであり、また尊いことであります」と。
天神講という言葉を聞き、子どものころわが家でも正月になると床の間に天神様の掛軸を飾りお供え物をした記憶が甦った。
あれは天神講だったのだろうか?

正月に天神様の掛軸を飾った (イラストを模写)