越後のミケランジェロ石川雲蝶パネル展と作品めぐり

kanazu362011-02-20

新潟県庁で「越後のミケランジェロ石川雲蝶パネル展」が
開催されていたので2月14日見てきた。
石川雲蝶の彫刻に魅せられ、写真集を片手に作品めぐりに
出かけている。
・越後のミケランジェロ石川雲蝶パネル展(新潟県庁・2月14日)
 ・越後の名匠石川雲蝶
  文化11年(1814)〜明治16年(1883)・江戸の雑司ケ谷生まれ。
  本名は安兵衛・若くして江戸石川流の彫刻師として知られ苗字帯刀を許された。
  32歳のとき三条の金物商内山又造の懇願により、本成寺欄間並びに納骨堂彫刻の
依頼を受けて来条したという。
  しばらく三条に滞在し、近郷に出かけ制作している内に、酒井家に見込まれ婿養子となる。
  墓は本成寺に建てられている。
  会場となった県庁2階西回廊キャラリーには、西福寺開山堂(魚沼市)と永林寺(魚沼市)に残る「越後のミケランジェロ石川雲蝶の作品の数々がパネルで紹介されている。
 ・西福寺開山堂開山堂
  ・鬼退治の仁王像 ・道元禅師猛虎調伏の図 ・烏天狗 ・獅子 ・孔雀遊戯の図
  など。
 ・永林寺
  ・寝牛 ・蛙 ・牡丹に唐獅子 ・天の邪鬼 ・鶏 ・笛(篳篥:しちりき)を奏でる天女
  など。
石川雲蝶作品めぐり
 ・本成寺塔頭十院(三条市本成寺
  ・蓮如院:柿のみを持つ猿 ・要住院:火災を逃れた牛
  ・本照院:棟札に記された彫師三条石川安兵衛の名
  ・静明院:向拝に雲蝶の署名と宝物「亀」 
 ・開山堂(魚沼市:西福寺)
  ・天井の大彫刻「道元禅師猛虎調伏の図」 ・欄間透かし彫り「道元禅師と白山大権現」
  ・法堂脇の襖絵「孔雀遊戯之図」 ・鬼退治の仁王像
 ・石動神社(三条市吉野屋)
  ・向拝はケヤキ材でできており、龍と波と千鳥・亀・鯉・唐獅子
 ・秋葉神社奥の院(旧栃尾市
  ・秋葉神社奥の院の彫刻
・番外:左甚五郎作の彫刻「獅子」が老舗の店に(新潟市中央区:新潟小川屋・2月18日)
 新潟市中央区の老舗「新潟小川屋」の店の奥正面のガラスケースの中に、一対の木彫りの“獅子”が宝物として展示されている。
 ヒノキ作りで高さ約30センチ・長さ約50センチ。
 同店は1893年(明治26)、初代小川駒吉が漬物店として創業した。
 脇の説明文には「明治の頃、小川屋初代が鳥屋野のお寺(不詳)の山門にあった物を大変気に入り、一升の酒と当時の20銭銅貨と引き換えに譲ってもらった」もの。
 戦後、内務省より間違いなく一刀彫りの左甚五郎の作であるとの鑑定をいただいた。
 「獅子」の脇には、内務省古考調査官鑑定の鑑定札が添えられている。
石川雲蝶の作品めぐりで新潟県内に残る本物の作品を観賞し作品の素晴らしさを堪能した。

素晴らしい作品に (イラストを模写)