巻菱湖の屏風展と小中学生の書初展

kanazu362011-02-21

新潟市中央区新潟県立図書館で館で「巻菱湖の屏風展」が、
開催されておると知り2月11日見てきた。
書道人気であちこちで小中学生の書初展が開催されている。
巻菱湖の屏風展(新潟市中央区新潟県立図書館:2月11日)
 巻菱湖、安永6年(1777年)―天保14年4月7日(1843年5月6日)は、江戸時代後期の日本の書家。
 越後国巻(現在の新潟市西蒲区)に私生児として生まれる。
 姓は池田、後に巻を名乗る。
 名は大任、字は致遠または起巌、菱湖は号で、別号に弘斎。通称は右内と称した。
 明治政府の官用文字は御家流から菱湖流に改められ、菱湖の門下生は1万人を超えたと伝えられている。
 市河米庵貫名菘翁と共に「幕末の三筆」と並び称された。
 会場には、個人から寄贈された唐の詩人杜甫漢詩「酔歌行」と「古柏行」の2双の屏風が展示され、ほかに、楷子真書千文字の4巻と菱湖楷草帳なども展示されている。
・小中学生の書初展
 ・巻菱湖千文字書き初め展(新潟市中央区古町:淺川園・1月5日)
  浅川園のギャラリーに、市内の書道教室に通う児童や生徒52人が書いた力作が並ぶ。
  作品は児童や生徒が、菱湖の習字の手本としてよく用いられる「千文字」と「欄亭叙」のそれぞれ千字と324字。
  3〜7日間かけて書き上げた作品は、糸で綴られ本のようになって飾られている。
 ・新春書初め大会作品展(旧下田村:諸橋轍次記念館・2月11日)
  書を愛好していた漢学者諸橋轍次を偲ぶ「新春書初め大会」が開催されその作品展が諸橋轍次記念館で開催されている。
  会場には幼児・小中学生・一般の作品約500点が飾られている。
  幼児の課題は「いし」、小学生は県書初め大会の課題「まつ」「もち」「うさぎ」「白い雪」「春の富士」「冬の山」。
  中学・一般の課題は「仁者楽山」。
  仁者楽山とは、諸橋が「仁者は利害栄辱のために心を動かさず、動く水より万古不動の山を楽しむものだ」と解釈した言葉だという。
 ・新大全国書初大会入賞作品展(新潟市中央区新潟市民芸術文化会館:2月19日)
 新潟大学道教育学会が主催する「第40回新大全国書初大会入賞作品展」が開催されている。
  会場には、特別賞・特選・準特選の作品約1300点が展示されている。
  小学生の課題は「もち」「うさぎ」「手まり」「日の出」「雪千里」「大雪の朝」
  中学生の課題は「世界の友」「銀世界」「万古清風」
  わが子の作品を見ようと多くの家族連れが会場に。
  準特選の作品は、学年ごとに冊子のように綴じられ机の上に展示され、親子が綴りをめくり子どもの作品を探す姿があちこちで見られる。
・番外:東京学館書道部がセンバツ出場高校のプラカード文字を揮毫
 東京学館書道部が、高校生対象の書道展で優秀な成績を収め、3月23日から始まるセンバツ高校野球の開会式の出場高校のプラカード文字を揮毫することが決まった。
 揮毫する学校は「日本文理」「佐渡」「金沢」「智弁和歌山」の4校。
巻菱湖の屏風展と小中学生の書初展で子どもたちの素晴らしい作品を堪能した。
家族で作品を見る (イラストを模写)