杉玉作りとスギ花粉

kanazu362011-03-09

2月25日新潟県保健環境科学研究所は、新潟市でスギ花粉の
飛散が23日から始まったと発表した。
五泉市の中川新では2月22日、新酒「菅名岳」が発売されるのに
合わせ杉玉作りが行われたと新聞に。
弥彦山や角田山に登り茶色に染まる杉林を見た。
・スギ花粉の飛散
 環境庁によると、平成23年春のスギ・ヒノキ科花粉総飛散量は、例年に比べ非常に少なかった平成22年春(昨シーズン)と比較すると、全国的に多くなると予測される。
 例年との比較では、東北から近畿地方については例年より多く、中国・四国・九州では例年並みか例年よりもやや少ないと予測さる。
 新潟市では、3月上旬ごろに飛散が始まり同下旬にピークを迎え、飛散量は昨年の4倍程度と予測される。
 新潟県保健環境科学研究所は2月25日、新潟市でスギ花粉の飛散が23日から始まったと発表した。
 昨年より9日早く、平年より早い。
 ピークは3月中旬頃になる見通し。
 気象協会新潟支店では、新潟県内(上越中越下越佐渡)のスギ花粉予報を毎日新聞に発表している。
・杉玉
 ・愛飲家らが杉玉作りに挑戦
  新酒のできる頃に酒屋の軒先につるされる杉の葉を重ねた杉玉が2月22日、五泉市中川新の杉林で同市内の地酒「菅名岳」の販売店でつくる越後泉山会のメンバーや一般の地酒愛好家の方々総勢25名の手によって作り上げられた。
  参加者は、鉄パイプにぶら下げた針金に、杉の葉を一つ一つ丁寧に重ねていき、ふさふさした直径50センチほどの酒林の原型が出来上がると次は植木ばさみで丸く刈りみ丸い形に整え青々とした杉玉が完成。
  完成した杉玉は、蔵元や販売店の店頭に飾られる。
  杉玉は別名「酒林」ともいわれ酒屋の看板に。
  杉玉も時間とともに茶褐色に変色し、風に揺れていた酒林が青々とした新しいものと入れ替わることで、新酒の到来を告げる合図にもなっている。
 ・越後鶴亀蔵元に吊るされている杉玉(新潟市西蒲区竹野町:上原酒造・2月27日)
  旧巻町竹野町(現新潟市)の上原酒造では、毎年新酒「越後鶴亀」の完成を得意先や近所に知らせる「杉玉」を作り軒先に吊るしていた。
  2008年には、江戸時代の杉玉も再現したため全部で9個の杉玉を作った。
  残念ながら老舗舗酒造「上原酒造」は、2010年7月29日付で新潟地方裁判所民事再生法の適用を申請し倒産したため今は新しい杉玉は作られていない。
  しかし、上原酒造の軒先には今も枯れて茶褐色に変色した杉玉が吊るされている。
  杉玉には、元禄3年(1690)・正徳2年(1712)・寛政9年(1795)・文化5年(1808)・嘉永2年(1849)・嘉永2年(1849)・平成20(2008)と書かれている。
 ・峰の白梅蔵元に吊るされている杉玉(新潟市西蒲区福井:福井酒造・3月5日)
  福井酒造の峰の白梅は、越の三梅の一つといわれる。
  蔵元の福井酒造の玄関軒下に杉玉が吊るされている。
  残念ながら茶褐色に変色しており昨年の杉玉のようだ。
 ・羽生酒店に吊るされている杉玉(新潟市西蒲区岩室・3月5日)
  羽生酒店の店舗入口に青々とした杉玉が吊るされている。
  酒店の祖父が、毎年2月に近くの山から杉枝を切り出し杉玉を作り店頭に飾るという。
・杉林がスギ花粉で茶色に
 ・弥彦山(2月19日)
  弥彦山の6合目の里見の松の休憩所を過ぎ7合目の清水に到着すると右側の杉林はスギ花粉で茶色に染まる。
 ・新津丘陵(2月26日)
  新津の新潟県立植物園を過ぎると左側の新津丘陵の杉林はスギ花粉で茶色に染まる。
 ・角田山(2月27日)
  角田山登山道入口駐車場付近の杉林はスギ花粉で茶色に染まる。
今年も杉玉を見に新潟市内の蔵元や酒店を回った。
青々とした新しい杉玉が、蔵元や酒店に吊るされている。

茶色に染まる杉林 (イラストを模写)