サマータイム導入と節電実験

kanazu362011-04-15

東日本大震災で福島第1原発事故の影響で今年の夏は電力
不足が叫ばれている。
政府は夏の電力不足を解消するため大口需要家に25%削減
を求めている。
企業各社では節電対応策として「サマータイム」などを導入する。
新潟県では4月13日、企業や県民に節電を呼びかける「ピークカット15%大作戦」の節電実験を実施、目標を上回る17%に当たる約40万キロワットの削減効果があったと発表した。
サマータイム導入
 サマータイムという懐かしい言葉が新聞に。
 サマータイムとは、夏の間の日の長い期間に、時計を1時間進めて昼の時間を長くする制度。
 日本では、終戦直後の1948年4月28日に「夏季時刻」が公布され、同年5月から実施された。
 実施日は、5月の第1土曜日から9月の第2土曜日まで。
 しかし、1952年4月11日に夏季時刻は廃止された。
 英語読みでは「サマータイム」、ローマ字読みでは「サンマータイム」。
 私たちは、学校で「サンマータイム」と習い、図画の時間にポスターを描いた記憶がある。
 東日本大震災で福島第1原発事故の影響で今年の夏は電力不足が叫ばれている。
 政府が夏の使用最大電力について大口需要家に25%削減を求めることを受け、節電対応策として、企業では勤務時間を朝方にする「サマータイム」を導入する。
 ・森永乳業
  森永乳業は、オフイスの就業時間を1時間早め「サマータイム」制度を始めた。
  9月まで本社など東京都内の2事業所の就業時間を変更した。
  対象となるのは、事業所や経理などの社員約500人で、午前9時から午後5時半までだった就業時間を午前8時から午後4時半とした。
  今後は他の関東の事業所でも導入を検討する。
 ・ソニー
  ソニーは4月13日、節電対応策として、勤務時間を朝方にする「サマータイム」を導入すると発表した。
  サマータイムを実施するのは本社と東京電力管内にある8つの事業所。
  詳細は決まっていないが、7月から9月の就業時間を通常の9時半開始から8時半に1時間早めるものとみられる。
  7月から年末までのすべての祝日を出勤日とする代わりに、夏に計2週間程度の一斉休暇を設ける。
新潟県の節電実験の結果
 4月14日新潟県は、東日本大震災発電所などの設備に被害が出て、東北電力の電力を供給できる量が震災前の3分の2に減っているから13日に実施した「ピークカット15%大作戦」を節電実験の結果を発表した。
 13日午後5時から午後7時までの時間平均の消費電力は198万キロワットで、前年同期の約17%に当たる約40万キロワットの削減効果があった。
 県によると、13日午後5時から午後6時の消費電力は195万キロワット・午後6時から午後7時の消費電力は200万キロワット。
 同じ水曜日だった前年4月14日はそれぞれ234万キロワット・241万キロワットで平均238キロワットだった。
 節電に協力したショッピングセンターでは、照明を落したり、エスカレーターの一部を停止した。
 自動販売機の管理を手がける会社では、企業や施設などに設置されている自販機について、節電時間帯の冷却・保温機能を止める設定変更を進めた。
 県警は実施中、国道などに設置した電光掲示板や道路状況を撮影するテレビカメラ計69カ所の電源を落としたが、信号機は稼動させた。
 わが家では、節電実施中の2時間はテレビを消し携帯ラジオに切り替えた。
政府や新潟県は、夏場の計画停電を避けるため企業や家庭に節電を呼びかける。
新潟県の次の節電実験は、4月27日の午後6時から午後8時まで実施される。

懐かしいサマータイムという言葉が (イラストを模写)