春の棚田観察会と笠堀・大谷ダム見学

kanazu362011-04-26

4月も下旬となり旧下田村の里山も雪解けが進み農作業が
始まった。
日本の棚田百選にも選ばれている旧下田村の北五百川で、春の
棚田観察会と笠堀・大谷ダム見学が4月24日開催されたので
参加した。
・北五百川の棚田(三条市北五百川・4月24日)       
 春になると、様々な 草木や生き物が顔を出しす。
 にいがた里山研究会主催の「春の棚田観察会」が北五百川の棚田で開催された。
 三条市北五百川地内にある棚田は、栗ヶ岳の裾野に位置し、日本の棚田百選にも選ばれた。
 集落の古老の話では、北五百川集落は現在戸数が80戸以上もあり旧下田村の中では大きな集落、中心部に氏神様の「山神社(ヤマジンシャ)」が祀っられている。
 棚田を見学するため、集落に「北五百川棚田遊歩道」が整備されている。
 遊歩道の頂上に東屋が設置され、東屋からは目の前に守門岳や粟ヶ岳がそびえ眼下に棚田と北五百川の集落が見える。
 春の棚田観察会で観察した草木や生き物は、
 ・植物:カタクリ・スミレ・ユキツバキ・キクザキイチゲ・カスミザクラ・イワナ
 ・虫:オタマジャクシ・カエル・アカハライモリ・ドジョウ・カワニナ・タニシ
 ・鳥:アオゲラサシバ・カラス
 などなど。
・ダム見学
 ・笠堀ダム
  ダム湖の広場に「カモシカの像」が建つ。
  笠堀ダムは、五十嵐川支川、笠堀川に位置し、洪水調節、上水道、農業用水及び水力発電を目的として、三条市笠堀に多目的ダムとして昭和39年11月に竣工した。
  新潟県の県営ダムでは、三面ダムに続いて2番目に古い歴史を誇っている。
  このダムの構造は重力式コンクリートダムで、高さ74.5m、総貯水容量1540万立方メートル、有効貯水容量1330万立方メートル。
  笠堀川上流の険しい山岳は、天然記念物カモシカの生息地で知られる。
 ・大谷ダム
  ダム湖の広場に「大谷ダム周辺案内図」が建つ。
  大谷ダムは三条市を流れる一級河川信濃川水系五十嵐川の上流部に建設されたダムで、旧名は五十嵐川ダムと呼ばれた。
  新潟県が管理を行う県営ダムで、高さ75.5mのロックフィルダム
  五十嵐川の治水と三条市への上水道供給を行うため、国庫の補助を受けて建設が行われた補助多目的ダムである。
  ダム直下で合流する笠堀川に建設された笠堀ダムと共に五十嵐川流域の治水・利水を行っている。
  ダムによって形成された人造湖は、旧下田村の村花であった「ヒメサユリ」に因んでひめさゆり湖と命名された。
・番外:大谷ダム「ふれあい資料館」
 「大谷ダムふれあい資料館」は、14年の歳月をついやして平成5年に完成した「大谷ダム」に合わせてダム湖畔に開館した。
 館内には県内初のダム建設当時の様子やダムの仕組みを紹介するとともに、3D(立体)映像でダム湖周辺の自然も紹介している。
 大谷ダム建設のために湖底に沈んだ600年以上の歴史を持つ大江・大谷集落のあり日の姿と四季の写真と農家で使われていた小道具などが展示されている。
 ・ぜんまい干し ・春の農耕作業(棚田で) ・稲刈り ・豪雪風景 
 ・森町村大谷青年団の団旗 ・ランプ ・わらじ ・わら靴 ・ワッパ ・神明宮氏子札
 ・あんか ・たてまた ・炭焼き道具一式
 などなど。
春の棚田では農家の人が、耕運機で田を耕し水の張られた田んぼであぜ塗りをする姿が見られる。
水の張られた田んぼでアメンボウやドジョウやカエルが泳ぐ。
遠くの山並みはまだ雪が残りブナの木の若葉が映える。
里山の春の風景は、人々の心を癒し和ます。

里山の春の風景に癒されて (イラストを模写)