新潟の四花と梨の花摘み

kanazu362011-04-27

新潟市の郊外の白根地区は果実の里である。
春から梅・桜・梨・桃の四花が咲き里は、赤、白、ピンク、桃色の
四色に染まる。
果樹農家では、梨の花粉作りの花摘み作業の最盛期を迎えた。
農家の人から「4月26日9時から梨の花摘みを行います」と電話があり花摘みに参加した。
・新潟の四花
 ・梅の花新潟市江南区亀田・3月27日)
  亀田は「亀田藤五郎梅発祥の地」で毎年3月下旬から梅の里亀田の梅めぐりが開催され、町は紅梅と白梅の花に覆われる。  
 ・桜の花(新潟市南区鷲ノ木新田遊歩道公園・4月17日)
  新潟市南区鷲ノ木大通川の桜遊歩道公園。
  鷲ノ木大通川の両岸に約160本のソメイヨシノの桜が咲く。
  春は桜の名所として多くの人が遊歩道を歩き花を楽しむ。
 ・桃の花(新潟市南区新飯田・4月24日)
  JA新潟みらいによれば、白根の桃畑の総面積は、84haで「日の出」「あかつき」「白根白桃」等10品種を栽培、生産量は約1200トンで新潟県下第1位。
  白根地内の国道8号線を走ると道の両側にピンク色の桃の花が咲く。
 ・梨の花(新潟市南区新飯田・4月24日)
  JA新潟みらいによれば、白根の梨畑の総面積は、128haで「幸水」「豊水」「親高」「二十世紀」等を栽培する新潟県下屈指の産地。
  白根地内の国道8号線を走ると道の両側は、新雪が積もったのかと錯覚するほど梨の白い花が咲く。
・梨の花摘み(新潟市江南区割野・4月26日)
 雨は夜半に上がり花摘みには最高。
 花粉付けに使う梨花は、採種用の品種「新生」で、新興の梨畑とは別の畑に植えられている。
 農家の人は、新興の花粉は、20世紀やほかの梨に使われるが、新生の花粉は新興に使われる。
 梨の花摘みには畑仲間約15人が参加した。
 開いている花と開き始めの大きなつぼみを次から次へと摘み取り首からかけた段ボール箱に入れる。
 花摘みをしていると近くのやぶでキジがケンケンと鳴く。
 まだまだナシ畑付近は里山の雰囲気が残る。
 約2時間の作業で竹籠8個分の花とつぼみを摘んだ。
 摘み取られた花は、花粉作りの花粉採取機「葯精選機」にかける。
 人工交配用花粉作りは、開花直前の花摘み採葯機で花を砕いて葯(やく)のみ取り出す。
 篩(ふる)いを通してトレイに広げて開葯機に入れ24時間程で葯が割れて花粉が出てくる。
 この花粉を交配作業日まで冷蔵庫で保存する。
 花粉のできるのは4月30日。
 花粉付けは5月1日と決まった。
春の新潟近郷は、梅・桜・梨・桃の四花が咲き百花繚乱の桃源郷に。

梨の花摘み (イラストを模写)