原発事故で高まる注目の再生可能 エネルギー
原発事故の影響で今年の夏は電力不足が叫ばれている。
巷では節電やクールビズなどの話題が。
再生可能エネルギーの話題もテレビ新聞で大きく取り上げられる
昨今だ。
・原子力から投資転換を
5月16日の新潟日報に「原子力から投資転換を“日本のとるべき道は”」と題し米国の環境シンクタンク・アースポリシー研究所代表レスター・ブラウン博士は、「日本の再生可能エネルギーの可能性について」語った記事が。
日本には世界有数の地熱エネルギーがある。なぜ、これを利用しないのか理解できない。
日本政府は原子力の研究開発には年間23億ドルの投資をしているのに風力には同1千万ドル、地熱の研究開発への投資はほとんどゼロ。
原子力のための資金を再生可能エネルギーに回せば、多くのことができる。
電力市場の自由化と国の支援対策が必要で、技術力でまさる日本の産業界はこの分野で世界のリーダーになれるはずだと。
・再生可能エネルギー
・天然ガスを使用する家庭用燃料電池「エネファーム」
新潟市の北陸ガスは、新潟産の天然ガスを使用する家庭用燃料電池「エネファーム」を県内で初めて6月から発売すると発表した。
燃料電池の中に送った天然ガスから水素を取り出し、空気中の酸素と化学反応させて発電する。
家庭では年間電気使用量の約6割を賄えるという。
・小水力発電
2009年10月13日、新潟工科大・信州大・新潟ウオシントンと魚沼市の駒の湯山荘が産学協同で温泉水を使って発電する小型発電機「ジェット水車」の実証を始めた。
今回開発した水車は、高さ約40センチ・幅約50センチと小型で持ち運びができる。
温泉水を20枚の羽に向けて噴射し、1秒間約3リットルの水量で約100ワットを発電する。
実験では発生させた電気で、同山荘の玄関にあるちょうちんやランプを灯した。
経営者の桜井隆光(33)さんは「安定的に電力が供給されれば、衛星電話が切れずに使えるため心強い」と。
・マイクロ水力発電(上越地域水道用水供給企業団)
マイクロ水力発電とは、市民に飲料水を供給する水道局の送水管に、小型の水力発電機を設置して電気をつくる。
上越市と妙高市に水道水を供給する上越地域水道用水供給企業団では、新潟県内で初めてマイクロ水力発電を導入し2009年3月から発電を開始した。
出力は87キロワット。
正善寺ダム(上越市正善寺)では、第1浄水場の標高差45mの落差を利用してダムから導水管内を流れる水で水車を回し発電する。
・大規模太陽光発電装置
昭和シェル石油は、新潟県と共同でメガソーラー発電所(大規模大規模太陽光発電所)を新潟市東区に建設していたが2010年8月31日完成し運用を始めた。
商業用としては国内初で、年間の発電量は約100万キロワット時で、一般家庭約300世帯分に相当する。
発電された電力は全量東北電力に売電し、近隣地域に供給される。
・風力発電所
新発田市の紫雲寺風力発電所は2002年(平成14)から運転を始めている。
新潟県内最大規模で4基、総出力1920キロワット。
年間約230万キロワット時を発電する新潟県内最大級の風力発電所で、発電量は約680世帯分の年間使用量に相当し、売電収入は3000万ほど。
胎内市の海岸に2012年4月に営業運転開始予定の新潟県内最大規模となる胎内風力発電所が建設されている。
同風力発電所は、同市の村松浜・中村浜・笹口浜の海岸延長線約7キロの出力2000キロワットの国産風力発電機10基を設置する。
総出力は2万キロワットで、年間の発電量は一般家庭約1万2000世帯の消費量に当たる約4500万キロワット時。
完成すれば現在新潟県内最大の紫雲寺風力発電所の4基、総出力1920キロワットを大きく上回る。
・風力発電と太陽光ソーラーパネル(新潟市中央区:県庁前)
国土交通省新潟国道事務所が昨年3月、県庁付近のバス停前に風力発電と太陽光ソーラーパネルで夜道を照らす外灯を3基設置した。
照明部分は発光ダイオード(LED)で、上部に風力発電のプロペラと太陽光を取り込むソーラパネルが付いている。
外灯は一定の暗さになると自家発電で点灯する。
・黒埼市民会館の太陽光発電と風力発電
黒埼市民会館の入口に小型の太陽光発電と風力発電装置が設置され、蓄電された電気が夜間の外灯の照明に利用される。
・小中学校に太陽光発電装置設置(見附市学校町:見附小学校)
2010年9月23日見附小学校と葛巻小学校の太陽光発電装置設置を見てきた。
当日はあいにくの雨で「パワーコンディショナ盤」の発電数値を見ると、見附小学校が0.4キロワット・葛巻小学校が0.4キロワットだった。
見附市では児童生徒の環境学習と自然エネルギーの有効活用のために、市内の小中学校12校すべてに整備を進めてきた太陽光発電設備工事が8月末で完了しました。
全学校での太陽光発電設備の設置は県内初であり、全国でもあまり例のない先進的な取り組み。
学校別の1時間当たりの発電量は20キロワットと20キロワット。
・20キロワットは見附小や見附中など7校
・10キロワットは田井小や新潟小など5校
5月19日、日本自動車工業会は夏の節電のため業界ごとに木・金を休み土・日に操業してピーク電力抑制を図る業界輪番導入を発表した。
夏本番、様々な節電対策が巷で話題を呼ぶ。
わが家の節電対策は (イラストを模写)