60年ぶりに小学校卒業文集復刻版を  発行

kanazu362011-06-01

恩師の高齢者叙勲が決まり、記念として60年ぶりに
小学校卒業文集“松“復刻版を発行することを決めた。
学級名簿によれば昭和28年3月卒業時の仲間は、男子28名・
女子35名の計63名。
・小学校卒業文集原本探し
 文集の「まえがき」で編集長は、“卒業してもどこにいても、一生に一度の小学校時代の思い出としてだいじにあつかってください”と書かれている。
 原本探しに奔走した。
 住所録からクラスの人たちに電話した。
 結婚・転勤・新築などで住居が変わり文集を保存している人はいなかった。
 幸いにも恩師が保管しており許可を得てお借りした。
 文集原本と恩師が退職後に発行した「追憶」と「今は昔」が送られてきた。
・パソコンへの原文の入力
 懐かしい文集との60年ぶりの出会い。
 目次を見ると「校歌」「まえがき」「思い出」「先生の思い出」「私達のつづり方」「卒業の記」「詩と俳句「先生方の言葉」「卒業時のみんなの住所」「サイン」となっている。
 早速目次に従いパソコンに入力した。
 復刻版には、文集のほかに「追憶」「今は昔」の中に掲載されていた思い出の写真などを新しく追加した。 
・文集の編綴
 復刻版は表紙を含め58ページとなった。
 早速コピーした文章をファイル綴じに編綴し完成した。
・文集復刻版の郵送
 文集復刻版は、住所のわかる恩師・クラスの仲間(42人)に郵送した。
・恩師からの手紙で知る文集作成の経緯
 恩師から「再び“松”」を手にして感無量つい一筆走らせましたと手紙が届いた。
 手紙の中に、文集発行の経緯が書かれていた。
 「あの日第二学期のすべての学習予定が終ろうとしていた日でした。昭和27年12月24日の午後のこと・・・・。クラス代表の12・3名が、“私たちの手で卒業文集”を作りたいです。先生はいそがしいので私たちだけで作る一生の記念になります。思いで作りになります」と文集作成の要望があった。
 先生の許可がおり、代表の人たちが三学期こつこつこつこつ仕事を進め完成させた。
 全く教師の手を得ずし「松」はできましたと。
 卒業後60年を経てはじめて文集作成の経緯を知った。
 まえがきに書かれている編集長の“卒業してもどこにいても、一生に一度の小学校時代の思い出としてだいじにあつかってください”と書かれている意味が分かった。
 文集復刻版を手にした友から「懐かしい感激した」「当時の思い出が甦った」「夢はかなわなかったけれども幸せに余生を送っています」などなどの便りが届いた。
小学校卒業文集“松“復刻版の発行で遠く離れている友との絆がまた深まった。
あぁ苦労したが文集復刻を作成してよかった。

60年ぶりの文集復刻で感激を新たに  (イラストを模写)