休耕田の再生に挑戦生き物が生息する湿地に

kanazu362011-06-08

休耕地を再生し生き物が生息する湿地にする取組みが新潟市
進められている。
新潟市江南区丸潟新田の「再生湿地」と新潟市西区藤蔵新田の
「再生湿地」を見てきた。
・休耕田と耕作放棄
 ・休耕田とは
  休耕田は、1970年からとられた政策といわれている。
  元々過剰供給を防止するためお米を作る水田の面積を減らすという経済政策がとられたことから「減反」と言われた。
  いきなり休耕田にしたのではなく、米作から他の作物への転換を求め、転換奨励金が給付されていたが思うような収益が上がらずやむなく休耕田に。
 ・耕作放棄地とは
  人手不足などを理由に、農地であるにもかかわらず耕作されておらず、今後もその見込みのない土地。
  日照不足や規模が小さいなど、土地の条件が悪い山間部を中心に拡大傾向にある。
・休耕地を湿地に再生する取り組み
 ・新潟市丸潟新田の「再生湿地」(新潟市江南区丸潟新田・6月5日)
  新潟大学が、新潟県内の5カ所で休耕田に水を張って湿地に再生していると新聞で知り新潟市江南区丸潟新田の「再生湿地」を見てきた。
  再生湿地は丸潟新田交差点付近にあった。
  休耕田の土地約3000平方メートルの提供している農家の人は、ここは20年以上も休耕田だったが、多くの人たちの努力で水草ミズアオイが芽を出し、フナやドジョウやコイが泳ぎ、トンボやカエルが住み水鳥も戻り昔の田圃に甦ったと。
  再生湿地には、「丸潟新田再生湿地」「丸潟新田再生湿地に出現した植物」「魚道設置による水路水田への魚類の遡上」と書かれた3つの看板が立っている。
  再生湿地には、水深約20センチの水が張られ木道もある。
  ヨシが茂り、カエルは泳ぎ、トンボが舞う。
  水辺にサギや青サギが羽を休めている。
  子どものころの懐かしい光景が目の前に。
  今後の予定が看板に書かれている。
  ・休耕田と排水路の段差をなくす ・水鳥、トンボ、カエル、水生昆虫の調査
  ・ハザ木の植栽 ・木道の設置
 ・「藤蔵新田」の再生湿地(新潟市西区藤蔵新田・6月5日)
  新潟市西区藤蔵新田は新潟市美しい農村づくり事業モデル地区に指定されている。
  集落入口に藤蔵新田のことを書いた看板が立つ。
  藤蔵新田周辺はかって「乳の潟」という潟でしたが新田開発により文政9年(1826)に集落が成立した。
  寛延4年(1751)の絵図では、潟の中に島が描かれ弁才天が祀られている。
  6月3日、新潟市と集落住民が協力、数年前から使われていない田んぼ約3ヘクタールの休耕田の一角に多様な生き物がすむ湿地に生まれ変わらせようと「魚道」を設置し、生き物がいる排水路とつないだ。
  近くで農作業をしていた農家の人は、昔のように田んぼにドジョウやフナやカエルやトンボが戻ってくればいいのだがと。
近郷の里に「再生湿地」が2か所も出現した。
休耕田が再生湿地に大変身する。
大変身で田んぼが昔のように子どもたちの楽しい遊びの場になることを期待する。
ドジョウやフナやカエルやトンボもいるよ (イラストを模写)