はすとオオウバユリと黄金色のクレマチスの果球

kanazu362011-08-10

立秋が過ぎたが連日暑い日が続く。
ふるさと高田へ墓参に帰り、10年ぶりに限界集落といわれる
母の生家を訪ねた。
集落に通じる山道でオオウバユリの花を見つけた。
上越高田公園のはす(上越市高田公園・8月9日)
 第32回上越はすまつりが8月21日まで上越市高田公園で開催されている。
 東洋一のピンクのハスの花が外堀(北堀・西堀・南堀)を埋める。
 ハスの花と赤い西堀橋(はす見橋)そして遠くの南葉山と妙高山の山並みが訪れる人々の心を癒し魅了する。
 高田のはすの歴史(社団法人上越観光コンベンション協会資料から)は、戊辰戦争明治元年)当時、高田藩の財政は困窮していた。
 明治4年、戸野目の大地主、保阪貞吉が高田城外堀にハスを植え、レンコンを売って藩の窮状を救おうとしたのが始まり。
 公園の外堀は周囲約4km、面積19haに及び、はすは外堀のほとんどを埋め尽くして咲き誇る。
 上越市高田城址公園外堀のはすは、東洋一の群生と言われている。
 高田城は、徳川家康公の六男松平忠輝公が1614(慶長19)年に築城した75万石の城である。
限界集落山道に咲くオオウバユリ(上越市宇津尾集落・8月9日)
 オオウバユリ(大姥百合)はユリ科ウバユリ属の多年草でウバユリの変種として扱われる。
 高さは1.5m〜2.0mくらいになり、花期は7〜8月で、10〜20個の黄緑色の花をつける。
 名の由来は、姥百合(うばゆり)で、茎が伸びて花が咲く時期には、葉(歯)が枯れてしまうことから、ウバユリの名がついた
 ウバユリの変種として扱われる。
 高田でオオウバユリの群生地といえば、高田城址公園本丸近くの上越教育大学付属中学校野球場脇の土塁の中で咲くオオウバユリが有名。
 母のふるさとである上越市高田の宇津尾集落を10年ぶりに訪れた。
 山奥の宇津尾集落も限界集落だ。
 2006年の統計によれば、懐かしい母の里宇津尾集落は5世帯8人。
 実家で暮らしていた母の兄夫婦も高齢を理由に2007年10月集落を離れ町に出た。
 母の生家は、今は空き家で住む人はいない。
 村は空き家が点在し、今は2世帯4人が集落で暮らすのみ。
 下正善寺集落から宇津尾集落に続くY字路の山道の右側に標柱が立つ。
 右トヤ峰砦(1.7キロ:30分)・宇津尾砦(2.7キロ:45分)。
 戦国時代、宇津尾集落の西方裏山に宇津尾砦(山城・標高280m)があり地元民は
 頂上近くを通る古道を「謙信公の軍道」と呼んでいた。
 山道の反対側には「アジサイロード」の看板が立つ。
 看板には「正善寺ダムのアジサイを株分けし、地域の待ちづくり協議会の力で沿道に植えました:上越市」と書かれている。
 アジサイロードの脇にはオオウバユリに花が咲いている。
 こんな山道で黄緑色のオオウバユリに花が見れるとは。
・庭に咲く黄金色のクレマチスの果球
 庭のサザンカの木につるが絡み薄紫のクレマチスの花がいくつも咲いていた。
 花も終わり今は、黄金色の針金を丸めたようなゴルフボールくらいの大きさの果球がいくつも付いている。
 ボール状のものはクレマチスの果球。
 毎年クレマチスの花を見ていたが、果球には気がつかなかった。
 クレマチスは、花と果球の二度楽しめる。
過疎が進む限界集落の山道でオオウバユリの花に出会うとは。

オオウバユリの花がこんなところで (イラストを模写)