バイオマスエネルギーと温泉熱利用で 果実栽培

kanazu362011-08-19

知人から温泉熱を利用して栽培している村上瀬波温泉
南国フルーツ「パッションフルーツ」が届いた。
東日本大震災後再生エナルギーの話題がテレビ新聞を賑わす。
新潟県内でもバイオマスエネルギーでパッションフルーツ栽培、
温泉熱利用でイチゴ栽培、木質ペレット製造工場の建設などの話題が新聞に。
バイオマスエネルギーを利用してフルーツ栽培
 村上市瀬波温泉に温泉熱を利用した「南国フルーツ園」がオープンしたのが2010年7月17日。
 南国フルーツ園は、広さ780平方メートルの温室2棟がある。
 1棟は観賞棟でバナナやアセロラ・アップルマンゴ・スターフルーツ・アテモヤなど15種類の果樹が植えられている。
 もう1棟はパッションフルーツ専用棟として230本を作付けしている。
 パッションフルーツは一般的に収穫は年2回だが、3年がかりで品種改良と耐寒性を高め温室栽培することで生育を早め年3回収穫する。
 フルーツ園は冬場の温室内を20度前後に保つため温泉熱を利用していた。
 同社は厳冬下では温泉熱だけでの温度調節が難しいとして、バイオマスに着目した。
 バイオマスエネルギーは、温泉街の旅館などから大量に出る食品残渣(生ゴミ)などからメタンガスを発生させ、そのガスで発電すると同時にボイラーを動かして温水を作り出すノウハウを確立した。
 同社ではバイオマスプラントの建設に着手し、2011年11月に完成させる。
・温泉熱利用でイチゴ栽培
 2010年12月、弥彦村の麓地区に温泉の廃湯を利用しビニールハウスで新潟県産イチゴ「弥彦姫」を栽培する施設が完成した。
 広さ約100平方メートルのハウス内の苗床に管を敷設し温泉の廃湯を流す。
 施設では2008年からトマトやスイカなどを試験生産してきた。
 2009年度からプランターを高さ1mほどに設置した高設栽培装置を導入しイチゴの栽培に適したハウスに改良して「越後姫」の栽培に着手した。
 苗床には5本の温水ビニール管が敷設されている。
 温泉熱利用で収穫時期が11月中旬から1月頃まででき、イチゴの需要が増えるクリスマス前にも出荷できると期待する。
 2010年12月JA越後中央弥彦支店の協力を得て試験出荷された。
・番外:ペレット製造工場
 日本国内では、毎年2000万立方メートル(4トントラック60万台分)の林地残材(倒木や切り捨て間伐で搬送されない材木)が放置されている。
 いま全国で間伐材などを利用し「木質ペレット」などを製造、新燃料として活用するところが多くなってきた。
 木質ペレットとは、 
 間伐材や製材工場やチップ工場から出る端材や樹皮などを固め円筒形(直径6-8ミリ・長さ2.5センチ以下)にした燃料。
 ・阿賀町が木質ペレット製造工場を建設
  「バイオマスタウン構想」を進める阿賀町。
  阿賀町九島に「木質ペレットの製造プラント本体」の建設を7月から着工した。
  敷地は約1万3180平方メートルの町有地でプラント本体は鉄筋平屋建てで延べ床面積約1220平方メートル。
  工場では、間伐材の粉砕、乾燥させてペレット状に成形、袋詰めする工程を行う。
 新潟県内の木質ペレットの製造工場は、
  ・新潟エコエネルギー(三条市長沢) ・高木沢企業(十日町市高山)
  ・上越市バイオマス循環事業(上越市頚城) ・佐渡緑のリサイクル(佐渡市畑野町
  ・ウッドペレット(南魚沼市茗荷沢) ・柏崎フロンティアパーク(柏崎市
  ・夢ハウス(聖籠町) 
  がある。
雪国新潟でもバイオマスエネルギーや温泉熱利用で南国の果実栽培も可能に。

これが南国フルーツ「パッションフルーツ」 (イラストを模写)