廃線となった新潟交通電車線と蒲原鉄道線
新潟市の朱鷺メッセで8月28日まで「新潟鉄道博2011」が
開催されている。
会場には廃線となったふるさと頚城鉄道のお宝SL「コッペル号」
が特別展示されている。
8月23日、知人から廃線となった「新潟交通電車線」と「蒲原鉄道線」の「さよなら新潟交通」と「76年の歴史を閉じる蒲原鉄道」の記念雑誌を思い出にどうぞといただいた。
・新潟交通電車線(新潟電鉄)
旧新潟県庁前(現新潟市役所)から燕市までの全長36.1kmに新潟交通電車線が走っていた。
沿線の住民からは「電鉄(デンテツ)」の愛称で親しまれていた。
全線開通までの経緯は、
1933年(昭和8)4月1日東関屋・白根間開通
1933年(昭和8)7月28日東関屋・県庁前(後に白山前に改称)開通
1933年(昭和8)8月15日白根・燕間開通
廃線は、
1992年(平成4)東関屋・白山前間廃止
1993年(平成5)月潟・燕間廃止
1999年(平成11)4月4日東関屋・月潟間廃止
平成11年4月4日の月潟発東関屋行きの運転を最後に66年の電鉄の歴史に幕を下ろした。
県庁前駅から東関屋駅までは、車の通る白山浦通りを走っていた。
かぼちゃ電車には白根に勤務していたとき東関屋駅から白根駅まで何回も乗った。
・電車の保存
思い出のかぼちゃ電車は、今も旧月潟駅に3台保存され展示されている。
電車正面には「東関屋行」と行き先が書かれている。
・蒲原鉄道線(蒲原鉄道)
蒲原鉄道線は、かつて蒲原鉄道が運営していた。
加茂市の加茂駅から中蒲原郡村松町(現・五泉市)を経由して五泉市の五泉駅までの
全長約21.9kmを走っていた。
昭和60年(1985)4月1日加茂・村松間廃止
平成11年(1999)10月4日村松・五泉間廃止
・電車の保存
冬鳥越駅の裏山にあった冬鳥越スキー場は、現在冬鳥越スキーガーデンとなっており駅舎跡に新しく「日の出荘・ロッジウェーデルン」が建っている。
日の出荘の脇には、昔走っていた「モハ1(県内最古の木造電車:大正12年製造・定員66人))」と「モハ61(半鋼製電動客車:昭和15年製造・定員110人)」の2台の電車が保存されている。(2台の電車は加茂市の指定文化財)
「モハ1」の電車の中に入った。
五泉―今泉間150円・五泉―村松間280円の運賃表が貼られていた。
五泉に勤務していた時、五泉から村松まで電車に乗り村松公園の花見を見に行った記憶がある。
日の出荘のホールの壁には、七谷小学校の児童が「七谷の宝物」と電車を描いた絵が何枚も貼られている。
懐かしい電車は、現在五泉市や旧村松町などにも保存展示されている。
・番外:「にいがた鉄道の記憶」に紹介の新潟交通電車線と蒲原鉄道線
「新潟鉄道博2011」の開催に合せ地方紙新潟日報が、新潟県内を走る車両や懐かしい駅の風景などを紹介している。
・新潟交通電車線
・新潟交通の両雄(電車とバス) ・大凧と新潟電鉄(旧白根駅)
・新潟交通電車線の廃止(旧月潟駅) ・新潟交通電車線(旧県庁前)
・蒲原鉄道線
・新潟交通電車線乗り入れ(加茂)
平成3年から6年まで五泉に、平成9年には白根に勤務した。
勤務当時はまだ新潟交通電車線と蒲原鉄道線は走っており何回も乗った。
記念雑誌を開くと懐かしい写真や記事が・・・。
懐かしさに月潟駅と冬鳥越駅を訪れ保存されている電車を見てきた。
今も西川に残る廃線の鉄橋 (イラストを模写)