来春の二世誕生を願い5回目のトキ放鳥
きょうから10月秋も足早に過ぎていく。
9月24日に富士山が初冠雪。
台風15号による大雨の影響で「赤池」と呼ばれる池が7年ぶりに
出現し「富士五湖」が「富士六湖」になったと。
二世誕生を願い5回目のトキ放鳥が9月27日行われた。
・5回目のトキ放鳥
9月27日、トキの野生復帰に向けた5回目のトキ放鳥が佐渡市の佐渡トキ保護センター野生復帰酢レーションで始まった。
今回放鳥されるトキは1歳から4歳までの18羽(雄11・雌7)。
2回目以降は、トキが自然に飛び立つのを待つソフトリリース方式。
初日の9月27日は10羽(雄5・雌5)が、2日目の28日は8羽(雄6・雌2)が飛び立ち最短の2日で放鳥は終了した。
2日目の中には、昨年3月にテンに襲われ瀕死の重傷を負いながらも生き残った2歳雄の元気な姿も見られた。
・過去4回のトキ放鳥数と生息確認の状況
環境庁によると、過去4回の放鳥された数は60羽で7月時点で生息が確認できたのは半数の30羽。
●1次放鳥:2008年9月25日・放鳥数10羽・生息確認5羽・生存率50%
●2次放鳥:2009年9月29日・放鳥数19羽・生息確認10羽・生存率53%
●3次放鳥:2010年11月1日・放鳥数13羽・生息確認4羽・生存率31%
●4次放鳥:2011年3月10日・放鳥数18羽・生息確認11羽・生存率61%
●計:放鳥数60羽・生息確認30羽・生存率50%
・来春の二世誕生を願い祈願祭
9月27日の放鳥前に、佐渡市新穂正明寺の石動神社で25日、来春の二世誕生を願い祈願祭が行われた。
・番外
・トキ8羽中国へ返還
環境庁は、中国から借り受けたトキの子どもを返還する日中間の取り決めに基づき、佐渡市の佐渡トキ保護センターで生まれたトキ8羽を10月中に中国へ返還する。
・分散飼育地で誕生のトキ28羽佐渡に戻る
環境庁は9月26日、石川県などトキの分散飼育地で生まれた0歳から1歳の計28羽を10月中に佐渡市の佐渡トキ保護センターへ移送すると発表した。
・トキの分散飼育で佐渡から長岡へ移送
新潟県と長岡市は9月30日、佐渡市の佐渡トキ保護センターで飼育中のトキを長岡市トキ分散飼育センター(旧寺泊町夏戸)に4羽移送すると発表した。
10月11日に移送される4羽は、3歳の雄と雌、2歳の雄と1歳の雌の計2組のペア。
トキは、佐渡トキ保護センターや分散飼育センターで順調にヒナを誕生させている。
トキの放鳥も今回で5回目となり佐渡の空に約50羽のトキが舞う。
来春は自然界で初めてとなるトキ二世誕生の吉報が届くか。
大空にトキが舞う (イラストを模写)