深まる秋の里の風景

kanazu362011-10-17

10月9日の寒露も過ぎ深まる秋。
里をドライブし深まる秋の風景を見てきた。
・大郷の稲わらロール(新潟市南区大郷・10月10日)
 稲刈りの終った田んぼに稲わらが残る。
 刈り取りの終わった田んぼに大きなロールケーキのような稲わらがゴロゴロと転がっている。
 ロールケーキの正体は、実は「稲わらロール」。
 稲を刈った後のわらを梱包機に集め、いっぱいになると「バン」と合図の音がして、後方の機械の口が開き中から稲わらロールが出てくる。
 梱包機が移動するたびに田んぼの中に大きなロールケーキが次々と出来上がっていく。
 稲わらロールは家畜の飼料や田畑の肥料となる。
満願寺のはさ木(新潟市秋葉区満願寺・10月16日)
 満願寺のはさ木並木は約1キロも続く。
 はさ木並木の始点と終点に標柱が立つ。
 「この稲架木(はさき)並木は、昭和18年から20年にかけて同地区の水田を区画整理したとき、関係農家26軒が協力して移植したもので、新津市文化財:昭和57年2月17日 指定された」と看板に。
 数日前までは、道の両側に手刈りした稲が架けられ黄金の屏風並木だったが、天日干しも終わり稲ははさから取り外され竹組みが残るだけ。
 はさ木と竹組みと荒縄だけのはさ木並木も風情がある。
・小阿賀野川土手の彼岸花新潟市江南区木津・10月10日)
 彼岸花の花の咲く時期になると、新潟市江南区木津の小阿賀野川堤防斜面が彼岸花の花で真っ赤に染まる。
 近くで酒店経営を営む大竹富雄(63)さんが約10年前、堤防がゴミ捨て場同然になっていたので「花を植えればゴミを捨てないだろう」と2・3株を植えた。
 毎年株分けしながら増やし、今では約30メートルの堤防に数千本の真っ赤な花が咲き乱れる。
 ことしも9月16日小阿賀野川土手の彼岸花を見に訪れたが、まだ早すぎ土手に数本の彼岸花の茎が伸びたばかりで花は咲いていない。
 10月10日再度花を見に訪れた。
 土手は満開の彼岸花に覆われていたが少し遅すぎた。
 花は盛りを過ぎ色あせ、赤から赤茶色に変色していた。
・新潟やすらぎ堤に児童がチューリップの球根を植える
 10月11日、新潟市の万代小学校の児童が信濃川やすらぎ堤の万代橋近くの7か所に球根を植えた。
 関係者によると信濃川やすらぎ堤への球根の植栽は、1994年から毎年小中学生などが行っている。
 ことしも近隣の8小中学校の児童が11月上旬までに万代橋から本川大橋までの両岸にある花壇に業者のよる植栽も含め計約11万4000個の球根を植える。
・番外:さんばいし作りの実演(新潟市西蒲区岩室・10月7日)
 さんばいしとは、米俵の両端に当てる稲わらで編んだ円いわらのふた(棧俵:米俵のふた)。
 新潟市西蒲区岩室の岩室歴史民俗資料館で、地区の先人が残した「農業・漁業の道具や日用品や衣類」など所蔵品の展示会が開催された。
 会場で86歳の古老が「さんばいし作りの実演」を披露した。
 わら束を紐で縛り、石臼の上に乗って手と足を使ってさんばいしを編んでいく。
 約15分でさんばいしが完成、見物人から拍手がおこる。
 古老は、「昔はどこの家でも冬仕事でさんばいしを作っていた」と。
深まる里の秋、やがて里にも雪の便りが・・・。
さんばいし作り (イラストを模写)