越後の冬の風物詩あれこれ

kanazu362011-12-01

きょうから12月、歳末助け合い運動が始まった。
天気予報によれば、新潟市の最高気温は6度で最低気温が3度
で山では雪が。
村上市の冬の風物詩、塩引き鮭を軒下につり下げた町並を再現
する「越後村上鮭塩引き街道」が、きょう1日から同市の庄内町周辺で始まった。
越後の冬の風物詩の話題あれこれを新聞から拾った。
・歳末助け合い慈善釜
 年の瀬に募金を集める恒例の「歳末助け合い慈善釜」が今年も11月16日からJR長岡駅前で始まった。
 「歳末助け合い慈善釜」の設置はことしで30年目。
 慈善釜を設置したのは長岡市の仏壇墓石会社のトーア。
 釜は当社が仏像を洗うために使われていたもので、直径・深さとも約1.3m・重さ約50キロ。
 慈善釜の設置は12月27日までで集まったお金は長岡市社会福祉協議会に寄付される。
寒ブリ
 佐渡の冬の味覚「寒ブリ」のシーズンが到来、漁場が活気づいている。
 11月28日は約12トンの水揚げがあり、今年一番の大漁となった。
 両津湾内の漁場の一つ黒姫沖。
 同日午前7時半すぎ、網が引き揚げられると、10キロ以上の丸々と太った寒ブリが海面で水しぶきをあげた。
 久しぶりの大量に漁師たちの威勢のよい声が浜に響いた。
 寒ブリ漁は来年1月まで続く。
・あんぽ柿のすだれ
 新潟市西蒲区仁箇の農家では、冬の味覚のあんぽ柿作りが最盛期を迎えている。
 巻地区の仁箇は、八珍柿を「越王(こしわ)柿」と呼び柿の産地。
 あんぽ柿は、八珍柿(渋柿)を硫黄で燻蒸した干し柿
 ことしも仁箇の農家宅を訪れ八珍柿からあんぽ柿・おけさ柿・柿スナックを作る現場を見せていただいた。
 二階の作業所へはエレベータで上がった。
 越王柿は約30分硫黄で燻蒸する。
 燻蒸された越王柿が、電動機の棒に挟まれ作業員が皮むき機を使い皮をむく。
 皮のむかれた柿はクリップに挟まれ天井から吊るされる。
 作業場は、オレンジ色の柿すだれに大変身。
 柿すだれ越しに角田の山が見え大橋さんは「この風景が一番だ」と。
 約4週間干され、その後柿をもみ水分を抜いてさらに2週間干すとあんぽ柿が出来
 あがる。
 越王柿のあんぽ柿は甘みが強く味が濃いのが特徴で、贈答品として人気がある。
・川渡りもち
 ことしも懐かしい古里、旧高田の「川渡りもち」の季節がやってきた。
 川渡りもちは、11月30日と12月1日の限定販売で上越市内約50店の菓子店に並ぶ。
 頚城風物誌(昭和52年11月1日発行)には、
 川渡餅は、毎年12月1日の未明、高田・直江津の少年たちがふれ売りして歩いた。
 川渡餅を売って歩けば、からだがじょうぶになると、親も子も信じていた。
 「カーワタリモチ、ヨーイ!」「カーワタリモチ、ヨーイ!」
 早暁、霜に顔をほてらした少年たちの元気のいい呼び声で目をさますと、その日から師走の12月であった。
 川渡餅は、餅に餡をつけたアンコロモチであり、上杉謙信千曲川を渡って川中島に攻め入った時、茶店にあった餅を買って兵士たちに食べさせたのが12月1日であった。
 兵卒の士気おおいに上がり、川中島の合戦は大勝であったという付録まである。
 川渡餅は、戦中戦後の主食難の統制時代をさかいに、一時とだえたが、その後ふたたび復活した。
 しかい、往時のふり売りは姿を消して、もっぱら店頭売りに変わった。
 と書かれている。
・菅原神社の合格祈願
 11月27日、石に「ご」の字を書く「ごを書く石(合格石)」のお守りで有名な旧栃尾市上来伝の菅原神社で恒例の「合格祈願祭」が行われた。
 同神社は、学問の神様とされる菅原道真公をまつる。
 同神社の合格祈願祭は地域の活性化につなげようと、1992年に始まり、毎年11月の第4日曜日に実施する恒例行事。
越後の冬の風物詩あれこれ。
懐かしい古里の「川渡りもち」の記事に幼いころの記憶が甦る。
軒下に塩引き鮭が・・・ (イラストを模写)