水車発電と田んぼダム

kanazu362011-12-07

きょう12月7日は大雪。
古里旧高田市街地を流れる儀明川での水車発電や田んぼダム
などの話題を新聞から拾った。
・水車力発電
 ・旧高田市街地を流れる儀明川で水車発電
  儀明川は旧高田市街地の本町と仲町の境界線を流れる。
  上越市NPO法人「頸城野郷土資料室」は、同市の仲町6丁目の住民と連携し、旧高田市街地を流れる儀明川に小水力発電システムを導入する計画を進めている。
  計画では平均水量毎秒4.5トンの川(幅9m)に円筒状の水車や発電機を設置し、瞬間最大発電出力は6.6キロワットを見込む。
  電気は川沿いの街頭などに活用する。
 ・上越市桑取地区の小川での水車発電
  上越市NPO法人「頸城野郷土資料室」が同市桑取地区で進める小水力発電事業に取り組み、水車や発電装置を備える木造小屋が11月13日完成した。
  発電は11月末から始まり、冬の期間に実験を重ね、来春の実用化を目指す。
  計画では、同市西山寺の県道沿いにある小川の滝から水をパイプで木製水車に導いて発電する。
  瞬間最大発電出力は1キロワットを想定し、電気バッテリーに蓄える。
  当面は小川と水車のライトアップや、お年寄りが移動に使う電動車いすシニアカー)に活用する。
 ・小学校で空き缶水車を使って発電実験
  柏崎市立北鯖石小学校の4年生の児童23人が、空き缶を使って発電実験を行った。
  水車発電では、水の流れる力を水車の羽根車によって受け取り、得られる回転力で発電機を回転させて電力に変換する。
  水車は、「水車ランナ(タービン)」「界磁石」「コイル」「水車ランナを支える台」で構成される。
  実験では、水車ランナの羽根車に容量160ミリリットルの飲料用アルミ缶8本を利用。
  界磁石には、アルミ製円盤の上にS極とN極ろ交互にして48個を並べた。
  水車ランナを支える台は木製。
  出来上がった空き缶水車を使い発電を実験、1ワットに相当する約30個の電球がみごとに点灯した。
田んぼダム 
 田んぼダムとは
 大雨のとき、田んぼに洪水を抑制するダムの役割を持たせようという取り組み。
 田んぼは、元々水を貯める機能を持っている。
 この機能を活かして、大雨の時、雨水を一時的に耕作している田んぼに貯め、少しずつ排水することで、下流域の洪水を抑制する。
 田んぼの排水口に板などを設置することで排水量を調整する簡単な仕組み。
 平野や丘陵地の広大な田んぼに広く浅く水を貯めると、多くの量の水を貯めることができる。
 ・見附市と見附地区圃場維持管理組合の田んぼダム事業の取組み
  6月10日(木)、見附市葛巻地区(六本木町、傍所町、反田町)と新潟地区の650haの水田を対象に、見附地区圃場維持管理組合役員約10名が1200本の水位調整管を設置した。
  これにより田んぼダムの面積は約850haに拡大。
  県営ほ場見附地区は昨年度に約204ヘクタールで実施した。
  来年度までの3カ年計画で、最終的に計1200ヘクタールに達する県内最大級の田んぼダム事業となる。
  完成すると、刈谷田ダム(長岡市)の貯水量約445万トンの4割に匹敵する水を一時的にためることができる。
  田んぼの見回りに来ていた農家の人は、農道を挟んで左右の田んぼを指差しながら、右側の田んぼはまだ耕地整理が終わっていないので田んぼダムではなく「暗渠排水」です。
  左側は耕地整理が終わっているので「田んぼダム」です。
  「暗渠排水」も「田んぼダム」も田んぼの水位を調整する。
 ・亀田郷地域センターの田んぼダムの取組み
  豪雨時に水田に水をためることで中心市街地を浸水から防ぐ一助にしょうと、新潟市江南区の財団法人「亀田郷地域センター」が、改良型の「田んぼダム」の普及を目指して研究に取り組んでいる。
  既存の田んぼダムは、排水口に制水板などを取り付けて水量を調整する仕組みのものが大半だが、改良型はあぜを特殊素材で強化し、崩れにくくすることで貯水能力を高めるもの。
  あぜを強化する特殊素材は「コーンアルファ」で、リンゴ酸やクエン酸ブドウ糖などを主成分とする食品添加物から作られた地盤改良材。
新潟県の電力概況によると、2009年度の県内79水力発電所が発電した電力は約560万メガワットアワー(1メガワットは1000キロワットアワー)。
標準的な世帯の年間使用電力量は約3400キロワットアワー。
単純に割ると、県内世帯の約2倍にあたる約164万7000世帯分もの電力が賄える。
「塵も積もれば山となる」ということわざがある。
水車発電もやがては太陽光発電のように脚光を浴びる日が。
エェ!!街中の儀明川に水車発電? (イラストを模写)