夢に向かって藻から石油・海水で森を  つくる

kanazu362012-01-15

日本政府は1月12日、核兵器開発疑惑が深まるイランからの
原油輸入削減」を発表した。
2010年度資源エネルギー統計年報によると、日本の国別原油
輸入割合は、サウジアラビアから29.2%・アラブ首長国連邦
から20.9%・カタールから11.6%でイランからは9.8%などとなっている。
「藻から石油を作る」や「海水で森をつくる」の話題がテレビや新聞に。
・藻から石油を作る
 元旦のTBSテレビ番組「夢の扉+」で、「世界初実験“石油をつくる奇跡の藻”が日本を産油国に変える!?」を放送した。
 筑波大学大学院渡邉信教授の大発見した「オーランチオキトリウム」という藻が紹介された。
 この藻は300兆円の石油の世界市場を根底から揺り動かすということで、世界中からオファーが殺到するほどの話題となっている。
 藻類に「石油」を作らせる研究で、筑波大のチームが従来より10倍以上も油の生産能力が高いタイプを沖縄の海で発見、チームは工業利用に向けて特許を申請している。
 将来は燃料油としての利用が期待され、資源小国の日本にとって朗報となりそうだ。
 筑波大の渡邉信教授、彼谷邦光特任教授らの研究チームは、海水や泥の中などにすむ 「オーランチオキトリウム」という単細胞の藻類に注目し、東京湾ベトナムの海などで計150株を採った。
 これらの性質を調べたところ、沖縄の海で採れた株が極めて高い油の生産能力を持つことが分かった。
 研究チームの試算では、深さ1メートルのプールで培養すれば面積1ヘクタールあたり年間約1万トン作り出せる。 
 「国内の耕作放棄地などを利用して生産施設を約2万ヘクタールにすれば、日本の石油輸入量に匹敵する生産量になる」と。
 渡邉教授は「大規模なプラントで大量培養すれば、自動車の燃料用に1リットル50円以下で供給できるようになるだろう」と話している。
・海水で森をつくる 
 地方紙新潟日報の連載「アフリカの光」で“海水でもりをつくる”が紹介されていた。
 日本で学んだモロッコ人のアデルさんは、海水(塩水)で育つ植物を見つけて砂漠に海水を引き込みサハラ砂漠に森を造ろうとしている。
 大西洋に面したモーリタニアの首都ヌアクショットで、浜辺で海水を使って森をつくる計画が進む。
 アデルさんは、「海水で植物が育つわけがないと何度も笑われた。でも塩水でも育つ植物は地球上にけっこうある」と。
 日系アメリカ人のゴードン・ヒサシ・サトウ博士は、東アフリカの海岸で植物を育て、6キロも続く林をつくった。
 しかし、アフリカ西海岸は大西洋の波があらく、植物をさらっていってしまう。
 サトウ博士から研究を引き継いだアデルさんは、工夫を重ねようやく植物が育つようになってきた。
 アデルさんの夢は、「海水をひいてサハラ砂漠に森を造ること」。
多くの人が苦難を乗り越え、夢に向かったきょうも研究を続けている。
エェ!!日本が産油国に・・・ (イラストを模写)