ニホンオオカミ信仰と夢を求めて

kanazu362012-03-01

きょうから春3月。
2月19日のETV特集で「見狼記〜神獣ニホンオオカミ」を放送
していた。
百年以上前に絶滅したとされるニホンオオカミを今も神獣とし
てあがめ、その「見えない力」を感じながら暮らす人々の姿を、日本各地に残るロマンあふれるオオカミ信仰を描いたものだった。
ロシアではシベリアの永久凍土で見つかった約3万年前の種から花を咲かせることに成功し、またイタリヤ北部のアルプスの氷河で見つかった約5300年前の男性のミイラ「アイスマン」が見つかったと。
ニホンオオカミ信仰の三峰神社と釜山神社
 ニホンオオカミは、明治の初めまで、本州・四国などにかなりの数が生息していたが、その後急減し1905年(明治38)奈良県東吉野村にて捕獲された若雄を最後に絶滅した。
 ・ニホンオオカミ信仰
  ・三峯(みつみね)神社
   主祭神は、伊弉諾尊イザナギノミコト)、伊弉册尊イザナミノミコト)。
   シカやイノシシの食害から農作物を守るオオカミを眷属(けんぞく)・神使とし、「お犬様」として信仰するようになった。
   更に、オオカミを描いた御眷属の札は、草食動物だけでなく盗難・火難除けにも御利益が有るとして配られている。
  ・釜山(かまやま)神社
   建立に日本武尊が関わっているものの、主祭神は「木火土金水」の霊神。
   神使として、やはりオオカミが「お犬様」「大口真神」と呼ばれ祀られており、御眷属の札も配られている。
   月に1度、1升の飯を捧げる「お炊き上げ」が行われる。
   宮司が山の上にある奥の院までおひつを持って行き、秘密の谷間で祝詞を上げる。 
   取り替えるおひつは空になっている。
 秩父地方に住む八木博さんは、1996年10月に奥秩父の林道で、ニホンオオカミに遭遇し、その姿を写真に収めた。
 以来、ニホンオオカミに魅せられ絶滅したといわれるニホンオオカミを探しに秩父の山奥に分け入る。
・3万年前の種から花が咲く 
 シベリアの永久凍土で見つかった約3万年前の植物の実から種を取り出し、花を咲かせることにロシアの研究チームが成功し20日、米科学アカデミー紀要に発表した。
 開花したのはナデシコ科の「スガワラビランジ」。チームは北東シベリアの川岸にある永久凍土を調査し、リスが食料貯蔵用に開けたとみられる穴からスガワラビランジの実を発見。
 付近の年間平均気温は氷点下7度で、凍った状態で保存されていたとみられる。
 実に含まれる放射性炭素による年代測定法で約3万年前のものと判明した。
 絶滅した植物の再生や新たな生物資源としての利用が期待できる。
・約5300年前の男性のミイラ「アイスマン
 アイスマンは、1991年にアルプスにあるイタリア・オーストリア国境のエッツ渓谷の氷河で凍った状態で発見された、約5300年前の男性のミイラの愛称。
 アイスマンは、血液型がO型で瞳は茶色、胃腸が弱かった可能性のあることがゲノム(全遺伝情報)解読で分かったと、ドイツやイタリアの研究チームが2月28日付の英科学誌ネイチャーコミニュカーションズ電子版に発表した。
絶滅したといわれるニホンオオカミを探しに秩父の山奥に分け入る人。
3万年前の種から花を咲かせ、約5300年前の男性のミイラの血液がO型で胃腸が弱かったなどと研究成果を発表した人。
夢が花開く時代の到来だ。
夢は大きければ大きいほどいいのでは・・・。
夢は大きければ大きいほど (イラストを模写)