春恋の季節のトキと北帰行の白鳥

kanazu362012-03-13

啓蟄も過ぎ雪国越後も春の兆しが。
トキが恋の季節を迎え、白鳥が北帰行の長い旅立ちでシベリアへ。
・トキ
 ・恋の季節愛の巣作り 
  3月12日環境省は、佐渡市で昨年放鳥された国の特別天然記念物トキのペア1組が巣作りを始めたと発表した。
  産卵はまだ確認されていないが、ことし自然界でひなが誕生すれば1976年以来36年ぶりとなる。
  今季の繁殖期で営巣が確認されたのは、昨年9月に放鳥された3歳の雄と雌で、昨年放鳥されたトキでペアが確認されたのも初めて。
  同省によると今月3日から雑木林に枝を運んでいる姿が確認され、12日の観察でコナラの木に巣材が積み重なっていたことが判明、営巣を開始したと判断した。 
  現在、島内には40羽以上が生息し、昨年の7組を含め、2羽で行動しているトキが10組以上確認されている。
 ・放鳥訓練
  3月7日環境省は、佐渡市で5月下旬から6月上旬に予定されるトキ6次放鳥に向け、佐渡市佐渡トキ保護センター野生復帰ステーションの順化ケージで、1〜4歳の雄11羽と雌4羽の野生復帰訓練を始めたと発表した。
  約3カ月でドジョウなどの餌を捕ったり飛行したりする力を付けさせ、5月下旬〜6月上旬に放鳥する予定。
  放鳥は、ケージの扉を開け自然に飛び立つのを待つソフトリリース方式で行う。
  センターによると、トキの放鳥は平成20年から開始。
  昨年は3月と9月に実施し、これまでの5回で計78羽が飛び立った。
・北帰行の白鳥 
 大雪で遅れていた佐潟の白鳥も北帰行が始まった。
 佐潟の白鳥の飛来数は、毎週金曜日に発表される。
 初認は昨年10月2日で10月14日は50羽。
 最高が昨年12月30日の6630羽で3月2日は2777羽。
 3月9日には277羽と1週間で2700羽も激減し、ほとんどがシベリアに旅たった。
 近くの田んぼを車で通ると白鳥が北帰行を前に無心にエサをついばみエネルギーを補給し体力をつけていた。
 こんな風景も今年はもう見納めで間もなく田んぼでは農作業が始まる。
・番外:絶滅の海鳥ミズナギドリの一種を小笠原で発見
 2月7日森林総合研究所茨城県つくば市)などの研究グループが、1990年代初頭に米国ハワイに近いミッドウェー諸島で観察されたのを最後に絶滅したとみられていた海鳥ミズナギドリの一種が、約4000キロ離れた世界自然遺産小笠原諸島(東京都)で生息しているのを発見したと発表した。
 絶滅を疑われる鳥類が国内で再発見されたのは、約60年前のアホウドリ以来で、小笠原諸島が唯一の繁殖地である可能性があるという。
トキが佐渡の空に舞い、白鳥がシベリアに向け北帰行の長い旅へ。
巣を見上げる (イラストを模写)