大相撲春場所話題力士の明と暗
大相撲春場所は横綱白鵬が優勝決定戦で関脇鶴竜を上手投げ
で破り逆転で22回目の優勝を飾った。
しかし、敗れた関脇鶴竜は場所後の大関昇進が決まった。
新聞から大相撲春場所話題力士の明と暗を拾った。
・明
・逆転優勝の横綱白鵬
横綱白鵬は本割で2場所続けて関脇鶴竜に破れ、13日目には大関稀勢の里にも破れ2敗と優勝に赤信号が。
千秋楽は鶴竜が破れ白鵬が勝ったため優勝決定戦となった。
優勝決定戦は大熱戦となったが、最後は白鵬が勝ち逆転で22回目の優勝を飾った。
・優勝決定戦で敗れたが関脇鶴竜は大関昇進が決まる
日本相撲協会審判部は春場所千秋楽の25日、関脇鶴竜(26:井筒部屋・モンゴル出身)の大関昇進を諮る臨時理事会の開催を北の湖理事長(元横綱)に要請し、理事長もこれを了承した。
3月28日の夏場所番付編成会議と理事会で昇進が正式に決まる。
大関の同時在位はこれまで5人が最高で、夏場所は史上初の「6大関」になる。
新大関誕生は昨年九州場所後の稀勢の里以来で、外国出身は9人目、モンゴル出身では朝青龍、白鵬、日馬富士に続き4人目。
・千秋楽で関脇鶴竜を破り敢闘賞と三役復帰が濃厚な豪栄道
ご当地場所の千秋楽で優勝戦線のトップを走っていた関脇鶴竜を速攻の寄り切りで破った豪栄道。
8日目からの8連勝で12勝目を挙げ、来場所の三役復帰が濃厚となった。
・東幕下4枚目の佐久間山が来場所の新十両昇進を確実に
千秋楽東幕下4枚目の佐久間山(23:北の湖)が北園を寄り倒しで破り5勝目を挙げ、来場所の新十両昇進を確実にした。
初場所は、13日目の1月20日千昇に上手投げで破れ序の口からの連勝が27でストップした。
序の口からの27連勝は、板井(元小結)の26連勝を抜いて単独史上最多となる新記録。
千秋楽は、6勝1敗の幕下8力士が優勝決定戦に出場、佐久間山が激戦を制し初優勝を飾り春場所は幕下東4枚目に昇進していた。
・暗
・綱とりの重圧に負けた大関把瑠都
大相撲春場所12日目(3月22日)綱とりを目指していた大関把瑠都(27)は、琴奨菊との大関対決で一方的に寄り倒され、連敗で3敗目となり今場所後の横綱昇進は絶望となった。
14日目は稀勢の里に千秋楽は白鵬に破れ終わってみれば10勝5敗と綱とりの重圧に負け綱とりは振り出しに。
・番外
・満員御礼は9回を記録
2月から日本相撲協会の春場所担当部長に就任した貴乃花親方(元横綱)。
15日間の満員御礼を目標に場所前から精力的な営業活動を展開し、部長自ら各方面へ足を部など大奮闘。
目標に及ばなかったものの、大入りは一昨年を1日上回る9日間を記録した。
・三段目優勝はふるさと力士希帆ノ海(西34枚目)
三段目は7戦全勝同士の優勝決定戦となった。
ふるさと刈羽村出身の希帆ノ海が碧の正を破り優勝した。
ふるさと力士の優勝は久しぶり。
夏場所は鶴竜が新大関となりは史上初の「6大関」になる。
相撲界は、6大関による激しい綱とり合戦の闘い繰り広げられる。
厳しい闘いで往年の賑わいを取り戻すことができるか。
巷の話題は新横綱の誕生 (イラストを模写)