里の春桜と桃と梨の花

kanazu362012-05-01

昨4月30日の新潟市の最高気温は28.2度と夏日を記録した。
満開の桜も花が散り木々は若葉に覆われ初夏の季節に。
春の風物詩、桃と桜の花摘みと花粉付けが始まった。
・陽光桜(新潟市秋葉区三ツ屋:4月26日) 
 新潟市秋葉区三ツ屋の陽光桜が満開で桜並木は緋紅色に染まる。
 桜並木には「マイロード桜の舞うみち」と書かれた大きな看板が掲げられている。
 ・日本最初の桜登録品種(147号) ・天城吉野と台湾緋桜の交配種
 ・花色:緋紅色、花:一重、花弁:5枚 、花径:3.4から4.0センチ
 ・開花期:4月上旬
・桃の花(新潟市南区根岸:4月26日) 
 JA新潟みらいによれば、白根の桃畑の総面積は、84haで「日の出」「あかつき」「白根白桃」等10品種を栽培、生産量は約1200トンで新潟県下第1位。
 国道8号線を新潟から三条方向に走り大野大橋を渡り旧白根市に入ると国道に平行して排水路の左側に桜並木が続く。
 桜並木は、下塩俵から山崎興野までの約4.2キロ。
 桜並木と平行して桃畑が点々と続く。
 畑には濃いピンク色の桃の花が咲き農家の人たちが授粉作業に汗を流す。
 桜の開花が遅れ、今年は濃いピンク色の桃の花と薄ピンク色の桜の花が同時に咲きほこり素晴らしい花の景色に。
・梨の花摘み(新潟市江南区割野:4月28日)
 梨の花摘みは4月27日の予定であったが雨降りとの予報で28日に延期した。
 梨の花摘みは花粉付けに使う花粉を採取するために行う。
 花粉作りの梨花は、採種用の品種「新生」の花を集めて作る。
 新生は新興の梨畑とは別の畑に植えられている。
 農家の人の話では、新興の花粉は20世紀やほかの梨に使えるが、新生の花粉は新興に使う。
 梨のには畑仲間約25人が参加した。
 一つの花からわずかな量の花粉しか取れないため、大量に花を摘み取る必要がある。
 花の中で赤い部分が葯(やく)でその中に花粉が入っている。
 花摘みが遅れると赤い葯の部分が飛んでなくなってしまう。
 開いて赤い部分がある花と開き始めの大きなつぼみを次から次へと摘み取り首からかけた段ボール箱に入れる。
 約2時間の作業で竹籠8個分の花とつぼみを摘んだ。
 摘み取られた花は、花粉作りの花粉採取機「葯精選機」にかける。
 人工交配用花粉作りは、開花直前の花摘み採葯機で花を砕いて葯(やく)のみ取り出す。
 篩(ふる)いを通してトレイに広げて開葯機に入れ24時間程で葯が割れて花粉が出てくる。
 この花粉を授粉作業日まで冷蔵庫で保存する。
 農家の人は、2日後に花粉ができますよと。
 花粉付けは5月2日に実施することが決まった。
近郷の里の春は、桜と桃と梨の花に彩られる。
仲間と梨の花摘み (イラストを模写)