大相撲夏場所6大関が綱とり合戦に挑む
6大関が綱とり合戦に挑む大相撲夏場所が、明5月6日から始
まる。
横綱白鵬を倒し綱とりに大手をかける大関は誰か。
新聞から大相撲夏場所の話題を拾った。
・夏場所新番付の話題
・史上最多の6大関による綱とり合戦
鶴竜が新大関に昇進し夏場所は史上最多の6大関となった。
6大関のうち外国出身者は、日馬富士・把瑠都・琴欧州・鶴竜の4人で、日本人は、稀勢の里・琴奨菊の2人。
初場所で優勝した大関把瑠都が春場所で10勝5敗と綱とりに失敗し振り出し戻った。
大関戦国時代で綱とり合戦に勝利し綱とりに大手をかける大関は誰か。
・異色の新入幕の2力士と新十両2力士
・西前頭10枚目千代大龍
日体大出身で元学生横綱の千代大龍は、初土俵から所要6場所というスピード出世で新入幕を果たした。
スピード出世のためまだまげが結えず、ざんばら髪で幕内の土俵に上がる。
・西前頭13枚目皇風
早大出身の皇風は、早大出身として1935年夏場所の元関脇笠置山以来77年ぶり2人目の新入幕となった。
・西十両12枚目常幸龍
日大出身で元学生横綱の常幸龍は、年6場所制で最速タイ(幕下付け出しを除く)の初土俵から所要6場所で新十両を果たした。
今年の初場所で序の口からの27連勝は、板井(元小結)の26連勝を抜いて単独史上最多となる新記録を樹立。
・東十両12枚目政風
東洋大出身の政風は、早大出身として7人目の関取となった。
・新弟子不足で新弟子検査条件を緩和
日本相撲協会は3月、新弟子不足の打開策として体重基準を変更し、第2検査を廃止して一本するなど新弟子検査条件を緩和した。
4月27日、条件緩和で行われた新弟子検査で受検した10人全員が合格した。
検査を担当した相撲協会の鏡山審判部長(元関脇多賀竜)は「力士あっての相撲界なので、1人でも多くの新弟子が入ってほしい」と。
大相撲の弟子不足は深刻なようだ。
人気が低迷する大相撲の門をたたく若者の数は年々減少。
全体の力士数は“若貴ブーム”に沸いた1994年夏場所の943人をピークに現在(2012年5月)は637人。
部屋数も2004年の55を最高に現在(2012年5月)は48に減った。
今後も力士不足で閉鎖を余儀なくされる部屋が続出する可能性もあり、相撲部屋も生き残りに必死だ。
・横綱白鵬は優勝回数をどこまで伸ばすか
横綱白鵬は、春場所関脇鶴竜を破り逆転で貴乃花関と並ぶ22回目の優勝を飾った。
幕内力士の優勝回数を見ると、
・1位:大鵬32回 ・2位:千代の富士31回 ・3位:朝青龍25回
・4位:北の湖24回 ・5位:貴乃花関と白鵬22回
まだ27歳の横綱白鵬、優勝回数をどこまで伸ばすか。
・番外:部員不足に悩む早大相撲部
部員不足に悩む早稲田大相撲部は4月22日、相撲の楽しさを知ってもらおうと、一般学生が参加する大会を開いた。
早大OBで好角家として知られるデーモン閣下が応援に駆け付け熱戦が繰り広げられた。
早大は50年以上前に学生横綱を輩出したほか、大相撲の関取も生んだ名門。
ところが現在の部員は3人で、団体戦のために柔道部員らに助っ人を頼む事態に陥っている。
この日の大会に出場したのは1〜4年の8人で、体重50キロ台の学生も。
夏場所は鶴竜の新大関誕生で史上初の「6大関」となった。
ファンは、横綱白鵬と6大関の熱戦を期待する。
6大関による綱とり合戦スタートの幕開けで、大相撲界に往年の賑わいが戻るか。
新横綱誕生が待たれる相撲界。
話題は6大関の綱とり合戦 (イラストを模写)