新潟市の遺跡とにいがたの近代建築展
新潟市で「新潟市の遺跡」と「にいがたの近代建築展」が開催
されていたので見てきた。
・新潟市の遺跡
新潟市西区木場に昨年7月30日「新潟市文化財センター」が
オープンしたのに続き、新潟市秋葉区蒲ヶ沢に4月21日「古津八幡山遺跡歴史の広場」がオープンした。
・国指定史跡「古津八幡山遺跡」
古津八幡山遺跡は、信濃川と阿賀野川に挟まれた新津丘陵に立地する。
古津八幡山遺跡は、旧石器時代に始まり、弥生時代の終わりには、ムラの周囲に土
を巡らせた本格的な「高地性環濠集落」として、この地域の中心的な役割を担っていた。
環濠に囲まれた範囲は南北400m、東西150mほど。
部分的な発掘調査だが、竪穴住居が50棟以上、方形周溝墓・前方後方周溝墓などが確認されている。
・古津八幡山弥生の丘展示館
会場の古津八幡山弥生の丘展示館には、「新津丘陵の自然」「蒲原の夜明け:旧石器・縄文時代」「邪馬台国の頃の古津八幡山:弥生時代」「蒲原の王墓:古墳時代」「蒲原の製鉄基地:奈良・平安時代」のコーナに分けられパネルなどで説明されている。
・古津八幡山遺跡歴史の広場
展示館を出ると、徒歩5分「弥生のムラ国指定史跡・古津八幡山遺跡」の看板がある。
丘を登って行くと「古津八幡山遺跡歴史の広場」入口に「史跡古津八幡山遺跡」が建つ。
木道の階段を進むと「古津八幡山遺跡歴史の広場」に到着する。
広場では、
・方形周溝墓 ・前方後方周溝墓 ・竪穴住居(7棟) ・内環濠 ・外環濠 ・条溝
などが見れる。
・新潟市文化財センター
新潟市には旧石器時代から江戸時代に至るまでに700か所以上も遺跡があることが知られている。
主な遺跡は「馬場屋敷遺跡」「沖ノ羽遺跡」「緒立遺跡」「駒首潟遺跡」「山谷古墳」「的場遺跡」「御井戸遺跡」「笹山遺跡」「大沢遺跡」「浦廻遺跡」など。
2005年(平成17)の14市町村の広域合併後の各種開発事業等の増加に伴ない、発掘調査も増加の一途をたどり、新たに発見される遺跡も年々増加している。
新潟市文化財センターは、各種開発事業や史跡整備等に伴ない出土した遺物などを収蔵保管し展示活用するために設置された。
展示会場には、新潟市内の遺跡から出土した石器時代から明治時代までの
・土器 ・石器 ・木器 ・金属器 ・木簡
などが展示されている。
・にいがたの近代建築展
明治元年の新潟開港とともに新潟市の近代の幕が開き、西洋化の波が押し寄せ建物にも西洋文化の要素が取り入れられるようになり、次々と近代建築の建物が造られていった。
しかし、こうした近代建築の多くは戦後の都市化の波とともに姿を消してしまい、現存する建物はごくわずかになってしまった。
会場には、新潟市の近代とともに歴史を刻んだ明治・大正・昭和戦前期の
・街を彩った近代の建物 ・現在に伝わる近代建物
・消える建物、守られる建物
が写真で紹介されている。
・宣教師館(明治22年ころ竣工) ・新潟駅(明治37年) ・新潟市役所(2代目:明治43年)
・新潟銀行本店(大正3年竣工) ・新津町役場(昭和3年竣工) ・新潟県庁(昭和7年)
・新潟電鉄県庁前駅(昭和11年) ・小林百貨店(昭和12年) ・新潟市公会堂(昭和13年)
などなど。
新潟市の遺跡とにいがたの近代建築展を見ると展示写真の中に新潟の歴史がある。
消えたこの建物は・・・ (イラストを模写)