波乱の大相撲夏場所は平幕同士の優勝決定戦で幕

kanazu362012-05-21

大関が綱とり合戦に挑んだ大相撲夏場所
横綱白鵬や6大関も脇役で、平幕同士の優勝決定戦となった。
優勝決定戦は、西前頭7枚目の旭天鵬(37)が東前頭4枚目の
栃煌山(25)を叩き込みで破り初優勝を飾った。
旭天鵬が優勝決定戦を制し史上最年長となる37歳8カ月での初優勝 
 大相撲夏場所の千秋楽は、1909年に現行の優勝制度が施行されて以来初の平幕同士の優勝決定戦となった。
 モンゴル出身の前頭7枚目旭天鵬友綱部屋)が、1909年に現行の優勝制度が施行されて以来初の平幕同士の同4枚目栃煌山を破って初優勝した。
 旭天鵬の37歳8カ月での初優勝は、昭和以降の史上最年長記録で1992年春場所初土俵から20年目。
 外国出身者の優勝は10人目で、平幕優勝は2001年秋場所琴光喜以来10年8カ月ぶり。
・脇役の横綱白鵬と6大関  
 ・横綱白鵬
  初日黒星スタートとなった横綱白鵬、7日目からの3連敗が響き9日目で優勝戦線から脱落、千秋楽は大関琴欧州の休場で逆転優勝の夢は消え大関日馬富士にも破れた。
10勝5敗は横綱昇進後のワースト記録となた。
 ・6大関
  ・稀勢の里は11日目を終わり10勝1敗と単独トップに立ったが、12・13日目と連敗し11勝3敗で栃煌山旭天鵬に並ばれた。
   千秋楽は大関把瑠都に破れ11勝4敗なり優勝戦線から脱落した。
  ・5大関の成績
   日馬富士8勝7敗・把瑠都8勝7敗・琴奨菊10勝5敗・琴欧州8勝7敗・鶴竜8勝7敗で10勝を挙げたの琴奨菊のみ。
・3賞力士
 ・殊勲賞:関脇豪栄道・8勝7敗(1横綱大関を破る)
 ・敢闘賞:栃煌山・12勝3敗(2大関を破る)
 ・敢闘賞:旭天鵬・12勝3敗(優勝と1大関を破る)
 ・技能賞:妙義龍・9勝6敗(4大関を破る)
境川部屋旋風
 境川部屋の力士が横綱大関を次々と破り境川部屋旋風を巻き起こした。
 ・関脇豪栄道は1横綱大関を破り8勝7敗で殊勲賞を獲得。
 ・妙義龍は4大関を破り9勝6敗で技能賞を獲得。
 ・豊響は1横綱大関を破る活躍をしたが後半に負けが込み5勝10敗。
夏場所話題力士の成績
 ・幕内西前頭10枚目:千代大龍5勝4敗6休
 ・十両西12枚目:常幸龍8勝7敗
 ・序ノ口西5枚目:大砂嵐(大嶽部屋・エジプト出身):7戦全勝で序ノ口優勝
・人気のバロメーター満員御礼と入場者数
 6大関の綱とり場所と期待された夏場所、初日は6大関が白星スタートで相撲人気に花を添えた。
 しかし、人気は今一つで、3日目の5月8日の入場券の売れ残りは6080枚(定員約1万1000人)と、今年1月の初場所3日目の5793枚を上回り、現在の両国国技館へ移った1985年1月の初場所以降年3回の東京場所ではワースト記録となった。
 そんな中、大関稀勢の里が単独トップに立った7日目(5月12日)以降、6年ぶりとなる日本人力士の優勝への期待が膨らみ、7日目・8日目・13日目・14日目・千秋楽と5回の満員御礼が出た。
大関稀勢の里の活躍や若手日本力士の台頭で、日本人力士の優勝と新横綱誕生の期待が場所ごとに高まり大相撲界にも光が・・・。
旭天鵬が平幕対決制し初優勝 (写真を模写)