永明寺山に登り「観測日食碑」を見る

kanazu362012-05-23

5月21日の朝は、25年ぶりの金環日食と部分日食が日本各地
で見られ、日食の観察会が開催された。
129年ぶりに日本の本州で観測される金環日食の話題に魅了
され前日の5月20日、明治20年(1887)8月19日、皆既日食
の観測に成功した「「観測日食碑」」が建つ永明寺山(標高120m)に登り「観測日食碑」などを見てきた。
・永明寺山(三条市東大崎
 永明寺山の麓に曹洞宗「永明寺」が建ち、山門脇に「六地蔵」と「庚申塔」が祀られている。
 東大崎の集落を過ぎ舗装された山道を登ると永明寺山の山頂に着く。
 公園入口には大きな駐車場があり数台の車が止まっていた。
 頂上広場は「大崎山公園」になっており、観測日食碑・永明寺山碑・遊具・展望台・休憩場などがある。
 三条市内から来たという親子連れが、公園内の遊具で遊んでいた。
 展望台に登ると表面に弥彦山が、右に角田山・左に国上山が連なり眼下に三条の街並みが見える。
・観測日食碑
 広場中央に「観測日食碑」が建つ。
 「明治20年(1887)8月19日、新潟県から茨城県にかけて本州の中央を横断する皆既日食がありました。
 明治政府は一般の市民に組織的に日食観測をおこなうよう奨励し、その報告を募集したりしました。
 また、専門家による観測は、千葉県銚子・栃木県黒磯・福島県白河・そして新潟県の三条の永明寺山(新潟県南蒲原郡東大崎村)の4か所でおこなわれました。
 永明寺山以外の3か所では天候が悪く、観測ができませんでしたが、日食の時刻に晴れ間がのぞいた永明寺山の観測隊だけが日食観測に成功しました。
 皆既中のコロナの写真3枚をはじめとして、多数の皆既日食の経過写真を撮影することができました。・・・・」と。
 観測日食碑の裏面には、「明治20年9月 内務省地理局」と書かれている。
・記念碑
 記念碑は、日本で初めての科学的な日食観測であることから、この業績を永久に保存するために、当時の地元県会議員の関谷幸治郎(三条市上野原出身)らが、観測地であるこの永明寺山の地に建てた。
5月21日、日本列島が金環日食の天体ショーに沸いた。
金環日食が日本で次に見られるのは、2030年6月1日の北海道。
2016年3月9日には全国各地で部分日食が見られるという。
日本列島が天体ショーに沸く (イラストを模写)