小須戸地区の石油採掘井戸跡めぐり

kanazu362012-06-07

5月10日は「地質の日」。
石油の世界館友の会では、地質の日制定記念イベントとして
6月2日新潟市秋葉区矢代田地区の住民有志が「矢代田地区の
石油採掘井戸跡めぐり」野外見学会を開催したので参加した。
・地質の日
 2008年に5月10日が「地質の日」と制定された。
 地質の日の5月10日は、明治9年(1876)ライマンらによって日本で初めて広域的な地質図、200万分の1「日本蝦夷地質要略之図」が作成された日。
 また、明治11年(1878)のこの日は、地質の調査を扱う組織(内務省地理局地質課)が定められた日。
・小須戸地区の「里山の利用を考える友の会」発足と石油採掘井戸跡めぐり
 ・「里山の利用を考える友の会」発足
  昔から新潟市秋葉区の金津地区や矢代田地区(旧小須戸町)は原油が自然湧出していた。
  矢代田地区では、16年前まで原油を採掘していた業者が採算面から撤退し採掘は終了した。
  しかし、現在も旧小須戸町の天ケ沢新田や鎌倉新田周辺では、採掘の井戸跡などから地下水とともに原油が湧出している。
  住民は、湧出する「迷惑物の原油」が田んぼに流れ込まないように原油の回収槽などを設置し田んぼへの流入を防止している。
  「迷惑物の原油」を「地域の宝物」にできないかと矢代田地区の住民有志が、石油採掘の歴史を踏まえた里山の活用方法を探る住民グループ「里山の利用を考える友の会」発足させた。
 ・石油採掘井戸跡めぐり
  晴天に恵まれた6月2日、石油採掘井戸跡めぐりには約50人の人が参加した。
  ・見学地域:天ケ沢新田、鎌倉新田周辺
  ・見学場所:油を染み出す地層 ・油が湧き出る小沢 ・玄関前の貯油所
        ・天然ガスタンク ・自家用井戸から出る油と水の浄化 ・手掘り井戸
        ・油を回収する溜り ・自家用井戸から出る油と水の浄化 ・油業所跡
        などなど。
現場を案内した友の会の会員は、昨年の地質学の専門家らによる調査で、原油の染み出す地層が全国的にも貴重であるとの評価を受けたことから、生きている文化財として「日本ジオパーク」認定を目指しつつ地域活性化を図りたいと。
山肌から原油が染み出てる (イラストを模写)