青苧と木綿とヒマワリで地域おこし

kanazu362012-06-09

気象庁は6月8日九州北部・中国・四国・近畿・東海地方が、梅雨
入りしたとみられると発表した。
青苧と木綿とヒマワリで地域おこしの話題が新聞に。
亀田縞で地域おこしを目指す市民グループ「亀田縞応援隊」が
新潟市江南区の早通の畑に木綿の種と苗木の植え付け差作業を行ったので栽培畑を6月7日見てきた。
・青苧(あおそ)の栽培とカラムシ織
 青苧とは、イラクサ科の多年草カラムシという植物。
 古来からカラムシは、茎の皮からは衣類、紙、さらには漁網にまで利用できる丈夫な靭皮(じんひ)繊維が取れるため、分布域では6000年前から栽培されてきた。
 中世の越後国は日本一のカラムシの産地だったため、戦国大名として有名な上杉謙信は衣類の原料として青苧座を通じて京都などに積極的に売り出し、莫大な利益を上げた。
 新潟県の魚沼地方で江戸時代から織られていた伝統的な織物、越後縮はこれで織られていた。
 NPO法人越後青苧の会(上越市)では5月19日、上越ゆかりの戦国武将上杉謙信の財政力を支えた繊維「青苧」の原料であるカラムシの栽培に向けた焼き畑作業を、会員や地元中学生ら約20人が参加し、春日山城跡近くにある上越市愛宕谷公園で行った。
・木綿の栽培と亀田縞
 亀田縞は、紺や青、赤などを基調とした鮮やかなしま模様が特徴。
 江戸時代に農家の普段着や作業着として生産が始まり、大正時代に最盛期を迎えた。
 しかし、昭和に入ると戦争の影響などで生産が中断し姿を消した。
 2005年地元の織物製造業者が半世紀ぶりに生産を復活させた。
 旧亀田町の伝統織物「亀田縞」で地域おこしをめざす市民グループ約20人が「亀田縞応援隊」を結成、2009年から木綿の栽培に取組み、収穫した綿で亀田縞を作っている。
 今年で4年目となる5月20日、新潟市江南区早通にある亀田郷土地改良区の農業水路約70m分、約90平方メートルを借り、小学生の親子や市民ら約40人が参加し木綿の種と苗木を植えた。
 田んぼ脇の畑には“手織りの亀田縞につながる「綿の木」2012亀田縞応援隊と仲間たち”、と書かれた看板が立つ。
・ヒマワリの種で町おこし
 ヒマワリの種を使った町おこしに取り組む新潟経営大学加茂市)の学生が昨年「ヒマワリスプロジェクト」をスタートさせた。
 同プロジェクトは、ヒマワリを育ててもらい、取れた種を市内の加茂山公園で飼われているリスの餌にしょうという発想からスタートし、交流人口拡大や町活性化が目的で町と学生が連携して活動している。
 ヒマワリの種を使った町おこしに取り組む新潟経営大の学生が5月21日、市内中心部で市民ら約400人にヒマワリの種やチラシを配り「種を集めています。家庭で育ててください」などと協力を呼びかけた。
 将来的には、リスの餌にする構想とは別に、種から取った油を使ってイベントの灯籠を点灯させたり、種を使った菓子などの開発を検討している。
・番外:父の日のヒマワリを贈ろう
 6月の第3日曜日は父の日。
 父の日はアメリカで1900年代に提唱され、父を尊敬し称え祝う日として世界中に広がり、日本でも1981年にFDC日本ファーザーズ・デイ委員会が設立された。
 父の日のヒマワリを贈ろう。
 新潟市中央卸売市場(江南区)の花卉(かき)卸業者が、6月17日の「父の日」に花束を贈ろうというキャンペーンを展開している。
 JAや県、新潟市なども協力し6月に生産量が増える県産ヒマワリをPRして、花の消費拡大を狙う。
 ことしのバレンタインデーでは、男性から女性に花を贈る「フラワーバレンタイン」と銘打ったキャンペーンを県内で展開したところ、花の売上が伸びたことから、父の日でも新たなキャンペーンに取り組むことにした。
 家庭や社会における父親の役割などをPRしている日本ファーザーズ・デイ委員会も「父の日の色は黄色」と広めていることから、関係者は「父の日は黄色の花を代表するヒマワリを主役にする」ことを決め、「地元の花の良さを知ってもらい、販売増加につなげていきたい」と意気込んでいる。
青苧や木綿やヒマワリで地域おこしを・・・。 
父の日の贈りものに (イラストを模写)