のぼり旗まつりと凧合戦

kanazu362012-06-13

6月にはいると「のぼり旗祭り」や「凧合戦」で新潟県下の町が
大勢の人で賑わう。
村松町の「のぼり旗祭り」を6月3日見てきた。
・のぼり旗祭り(五泉市村松地区:6月1日から5日)
 旧村松町は、江戸時代初期より堀家3万石の城下町として栄えた。
 村松には、城跡と地名による城下町の名残とともに「幅旗」というものがある。
 端午の節句に、城下町にだけ許された風習で、幅旗を掲げて子供の成長と願った。
 城下町独特の、のぼり旗を掲げる伝統を受け継ごうと「のぼり旗祭り実行委員会」が、平成15年(2003)に上町商店街で商店街活性化のために数本ののぼり旗が掲げられたのを機に、村松地区の4商店街全体に拡大し、今では子供の健やかな成長を願うイベントとして定着し初夏の風物詩となっている。
 今年も6月1日から「のぼり旗祭り」が始まった。
 のぼり旗は、6mから8mで戦国武将の加藤清正や太閤秀吉や川中島の合戦に混じり堀家の家紋などが描かれた約80本ののぼり旗が初夏の風を受けなびく。
・凧合戦
 ・日本六角巻凧発祥地の三条凧合戦(6月2・3日)
  三条凧合戦は地元では「いか合戦」と呼ぶ。
  合戦に使う六角巻凧は三条が発祥地といわれている。
  江戸時代の初めの1649年(慶安2)、村上藩の陣屋が三条にあったころ、武士の子たちが凧を揚げているのを見て鍛冶屋の子供たちも揚げたのが始まり。
  この武士と町人の子供たちの「凧の争い」が、大人たちの争いに変わり、次第に凧も大きくなって町内ごとに凧組みを作って争うようになった。
  360年以上の歴史を持つ越後名物六角凧合戦が、上須頃の三条・燕総合グランドで6月2日始まった。
  今年も県内外から20組が終結し戦う。
 ・今町と中之島大凧合戦(6月2日から4日)
  350年以上の歴史を誇る刈谷田を挟み大空で絡み合い引き落とす、見附市今町と長岡市中之島の大凧合戦が6月2日始まった。
  今年も11の凧組が参加。
  「百枚張り」と呼ばれる六角凧(縦約4.3m、横約3.2m)が、大空で空中戦を繰り広げる。
 ・白根大凧合戦(6月7日から11日)
  300年の伝統を誇る中ノ口川を挟み大空で、白根(東軍)と味方(西軍)の大凧が絡み合い引き落とす白根大凧合戦が6月7日始まった。
  合戦に使用される凧は「大凧」と「巻凧」の2種類。
  大凧は縦7メートル、横5メートルの畳24畳大で、合戦凧としては世界最大級である。
  上空で絡めた凧を中ノ口川に引き落とし引き合って相手の綱を切り勝負を決める。
  勝敗の分かれ目は引き合う本綱の強さ、綱の強さが勝負を左右する。
  凧合戦の由来は、江戸時代の中頃、白根町の人が中ノ口川の堤防の改修工事の完成を祝って藩主から送られた凧を揚げたところ、対岸の西白根に落ち、家や農作物を荒らしました。
  これを怒った西白根の人が対抗して凧を揚げて、白根側にたたきつけたことから凧合戦が始まったと伝えられている。
  明治44年(1911)6月6日、高田歩兵第58連隊付オーストリア武官・レルヒ少佐が第13師団長・長岡外史と共に凧見物に訪れた際、「日本古来の武士道的合戦」と絶賛し、同年7月に優勝旗を寄贈した。
  これを機に大正元年(1912)白根凧合戦協会が設立され、今年が100周年となる。
今年も伝統行事の初夏の風物詩、のぼり旗まつりと凧合戦が始まった。
土手から大凧を見上げる (イラストを模写)