日本近海の海底に眠る資源開発始まる

kanazu362012-07-19

新潟地方気象台は昨7月18日、新潟県を含む北陸地方が梅雨
明けしたとみられると発表した。
資源が乏しい日本。
日本近海の海底に眠る資源開発の試掘や採掘の話題が新聞やテレビに。
上越沖の海底に国内最大級の石油と天然ガス
 経済産業省資源エネルギー庁は6月18日、新潟県上越沖約50キロ、佐渡の南西約30キロ沖の海底で、石油・天然ガスの商業開発に向け、2013年4月から試掘し、埋蔵量を調査すると発表した。
 石油・天然ガスを埋蔵する可能性がある海底の面積は約135平方キロに及ぶと見込まれている。
 海外の中規模油田並みで、国内では最大級の油田・ガス田の可能性もある。
 ・新潟県の石油、ガス田
  新潟県では1950年代から各地で石油・ガス田の本格掘削が進んだ。
  2011年には南長岡(長岡・小千谷市)など約20の石油・ガス田から、原油43万6018キロ、天然ガス22億6699万6000立方メートルを産出し、それぞれ全国産出量の52.4%を、68.7%を占めた。
  海洋では1970年代に阿賀沖(1999年廃坑)、1980年代には岩船沖で発見、商業生産されているが、その後は新たな石油・ガス田は見つかっていない。
・日本近海の海底にレアアースの大鉱床を発見
 ・レアアースとは
  レアアースは(希土類)元素とも呼ばれ、スカンジウムイットリウムと、ランタンからルテチウムまでの17元素の総称で希少価値が高い。
  混合酸化物から分離するのが難しい。
  ハイブリッド車や電気自動車の駆動モーター、エアコンなどの省エネ家電製品にレアアースを原料とする磁石が使用されている。
 ・日本近海の海底にレアアースが大量に眠る
  ハイテク製品に欠かせないレアアースが、日本の最東端の南鳥島(東京都小笠原村)周辺の排他的経済水域EEZ)内の海底に、ハイテク製品に欠かせないレアアース(希土類)を大量に含む泥の大鉱床があることを東京大の研究チームが発見した。
  同様の泥は南東太平洋の公海上などで見つかっていたが、日本のEEZ内では初。
  国内の年間消費量の200年分を超える埋蔵量とみられ、採掘が実現すれば中国からの輸入依存を脱却できる可能性がある。
  発見したのは東大大学院の加藤泰浩教授(地球資源学)らで、6月28日東京都内で開催中の資源地質学会で発表した。
  濃度や層の厚みなどから、周辺のレアアース埋蔵量は約680万トンと推定され、日本のレアアース消費量の約230年分に相当するという。
  また、島の北約180キロでも1千ppmを超える濃度の泥が見つかっており、加藤教授は「分布は広く、周辺には何千年かかっても使い切れないレアアースが眠っているとみられる」と話す。
・番外:国内初秋田県で天然資源「シェールオイル」の試掘
 政府系の石油資源開発は7月6日、新たな新型石油として注目される「シェールオイル」の試験採掘を来年から秋田県内で始めること明らかにした。
 本格的な試験採掘は日本国内で初めて。
 これまで存在は確認されながら採掘は難しいとあきらめられていたが、、技術の進歩で採掘が可能になったことに加え、原油価格の高騰で採算が見合うようになったことが開発の背景にある。
 試験採掘の候補地は、秋田県由利本荘市の「鮎川油ガス田」と同県男鹿市の「申川油田」。
 同社によると、シェールオイルの埋蔵が確認されているのは、同油ガス田の地下1000〜1500メートルにある、頁岩(けつがん)と呼ばれる粘土質の岩盤層。
 シェールオイルは頁岩の中に閉じ込められており、通常の石油のように地層の間に貯留していないため、パイプで掘削しても自噴しないため、これまで採掘は不可能と考えられていた。
日本近海の海底に眠る資源開発の試掘や採掘で、日本が資源国になる日の来ることを期待する。
日本近海の海の底には宝が (イラストを模写)