猛暑の夏に涼しさを呼ぶエアコンとうちわ
一年で最も暑といわれる大暑(7月22日)も過ぎた。
猛暑の夏に涼しさを呼ぶエアコンとうちわの話題が新聞やテレビ
で紹介されていた。
・エアコンのダクト方式とダクトレス方式
・ダクト方式とは
ビル全体の個室にダクト配管を取り付け一台のエアコンですべての部屋に冷された空気を送風し冷す。
・ダクトレス方式とは
日本で開発された方式で日本全体で採用する規格。
各部屋に個別のエアコンを取り付け使う部屋のみの冷房が可能。
・世界で日本のダクトレス方式のエアコンが人気
韓国勢が世界の家電市場を席巻する一方、日本メーカーの存在感が日ごとに低下している。
こうした中で唯一、世界で快進撃を続けているのが日本製の「エアコン」だ。
部屋ごとに電源を制御できる日本のダクトレス方式が欧州を席巻、米国でも浸透し始めた。
ダクトレス方式はエアコンのデファクトスタンダード(事実上の業界標準)となりつつある
日本冷凍空調工業会によると、世界のエアコン市場は約9千万台(2011年実績)。
このうち旧式を除いて「全体の1〜2割を占める」(関係者)のが冷やされた空気を大きな菅(ダクト)で全部屋に運ぶ「ダクト方式」だ。
エアコンの発祥地・米国では主流の方式で、ホールやドームなど大きな1つの空間を冷暖房するのには適している。
ただ、建物全体で電源のオンオフや温度設定をしなければならず、部屋ごとの調整ができない。また、設置するためには屋根裏などにダクトをはわせる大がかりな工事が必要となる。
これに対し、日本で生まれた「ダクトレス方式」はそれぞれの部屋に室内機があり、ダクト方式のような太い管は不要。
しかも、必要な部屋だけ電源をオンしたり、温度を調節できるため、効率がよく省エネ性にすぐれ、ダクト方式に比べ設置工事も簡単だ。
日本だけでなく、中国でも今や主流となっている。
東南アジアでは窓枠にはめ込む「ウインドウ式」が多い。
ただ、室内機と室外機が一体化しているために激しい振動や音が室内に伝わるという欠点があり、富裕層中心に高機能なダクトレス方式に人気が集まっているという。
・夏の風物詩うちはと蚊取り線香
・水うちわ
7月20日のNHKまちかど情報室で「水うちわ」を紹介していた。
昔は水につけてあおぎ、気化熱で涼むという方法で涼をとったことから、「水うちわ」と呼ばれた。
水うちわは、うちわの竹骨に雁皮紙という非常に薄い紙を貼り、専用のニスを塗って仕上げたもの。
ニスを塗ることで和紙に透明感が出て、涼しげなうちわに仕上がる。
・氷うちわ
7月5日新潟ニュース610で「氷うちわで夏を涼しく」を放送していた。
氷うちわは、新潟市西蒲区の島工業団地の活性化を目指す企業グループ「スマイルプロジェクト」が、薄さ0・2ミリのステンレス製うちわを開発した。
水に浸した後に冷凍庫で冷やせば“氷うちわ”となり、気化熱によって一層の涼しさを感じることができるという。
「節電の夏に、エコ発想の冷風を届けたい」とPRしている。
商品名は「香るエコうちわ新扇組」、A4サイズの専用ケースに入る大きさで、約70グラムまで軽量化した。
細かい穴を空けて、金魚やアサガオ、風車といった「透かし絵」を入れるなど、デザイン面でも工夫。
持ち手の先端部分にアロマオイルを付けることで、香りでの癒やし効果も楽しめるという。
・蚊取り線香
節電でエアコンを使わず、窓を開けて涼む家庭が多くなり昔ながらの「夏の風物詩」の蚊取り線香がいま脚光を浴び大人気とか。
猛暑の夏。
ことしの夏は、エアコンやうちわで涼を求める人が。
これが話題の氷うちわ (イラストを模写)