夏の風物詩の風鈴とうちわと蚊取り線香
夏の風物詩の定番は昔から、浴衣を着て下駄を履いて縁台に
腰掛け、風鈴の音を聞きながらうちわをあおぐ光景が。
その脇で蚊よけの素焼きのブタの蚊取り線香入れから線香の
煙が立ち上る。
夏の風物詩の風鈴とうちわと蚊取り線香の話題を新聞から拾った。
・風鈴
風鈴とは、日本の夏に家の軒下などに吊り下げて用いられる小型の鐘鈴である。
風によって音が鳴るような仕組みになっている。
・水と土の芸術祭:聴け!!味方の風(風鈴)
水と土の芸術祭の市民プロジェクトに参加した新潟市南区の味方中学学校の生徒と職員たちが、風鈴1200個を使い、風を表現した「聴け!!味方の風」を製作した。
作品脇の掲示板には、
風鈴の数1200個は味方地域の世帯数を表し、ひまわりは信濃川を、マリーゴールド・ペチュニア・日日草は中之口川を表現し、中之口川の中心からは波動が広がり、世界へ旅立つこどもたちを表現している。
風鈴の音は大地を潤す音、「はにわ・陶人形」は、こどもたちを優しく見守るおとなたちを表しています。
と書かれている。
風を受け1200個の風鈴の音が、会場を訪れた人たちの心に響く。
・うちわ
うちわ(団扇)とは、手で扇いで風を起こす道具の一種。
・水うちわ
昔は水につけてあおぎ、気化熱で涼むという方法で涼をとったことから、「水うちわ」と呼ばれた。
水うちわは、うちわの竹骨に雁皮紙という非常に薄い紙を貼り、専用のニスを塗って仕上げたもの。
ニスを塗ることで和紙に透明感が出て、涼しげなうちわに仕上がる。
・氷うちわ
氷うちわは、新潟市西蒲区の島工業団地の活性化を目指す企業グループ「スマイルプロジェクト」が、薄さ0・2ミリのステンレス製うちわを開発した。
水に浸した後に冷凍庫で冷やせば“氷うちわ”となり、気化熱によって一層の涼しさを感じることができるという。
「節電の夏に、エコ発想の冷風を届けたい」とPRしている。
商品名は「香るエコうちわ新扇組」、A4サイズの専用ケースに入る大きさで、約70グラムまで軽量化した。
細かい穴を空けて、金魚やアサガオ、風車といった「透かし絵」を入れるなど、デザイン面でも工夫。
持ち手の先端部分にアロマオイルを付けることで、香りでの癒やし効果も楽しめるという。
・夏休みの工作「手作りうちわキット」
家電量販店に夏休みの工作にと、「手作りうちわキット」が売られていた。
うちわの模様はパソコンを使いインクジェットプリンターでオリジナルうちわを作る。
・蚊取り線香
節電でエアコンを使わず、窓を開けて涼む家庭が多くなり昔ながらの「夏の風物詩」の蚊取り線香がいま脚光を浴び大人気とか。
蚊取り線香とは:主にカ(蚊)を駆除する目的で、線香に除虫菊の有効成分(ピレトリン)や類似のピレスロイド系成分を練り込んだ燻煙式殺虫剤である。
古くは蚊遣火(かやりび)とも呼ばれていた。
和歌山県有田市が発祥地。
1886年(明治19)、大日本除虫菊の創業者山上英一郎氏が、虫よけ成分を含む除虫菊を米国人から入手し発明した。
粉末状(1888年:明治21)・棒状(1890年:明治23)を経て、燃焼時間を長くするため現在の渦巻き型(1895年:明治28)に。
昨今、住宅事情の変化などで、庭や縁側のあるような開放的な家が少なくなったことと、エアコンの普及や電気蚊取り器の台頭で蚊取り線香の需要が減少している。
美空ひばりがテレビコマーシャルに登場する、大日本除虫菊株式会社(金鳥)の「金鳥の夏、日本の夏」のコマーシャルが懐かしい。
猛暑の夏。
今では夏の風物詩の風鈴とうちわと蚊取り線香の光景が懐かしく思われる時代に。
懐かしい蚊取り線香の煙が・・・ (イラストを模写)