写真展「消えゆく故郷のお盆」とはす まつり
昨16日は先祖の霊を送り出す送り盆。
お盆と言えばはすの花を連想する人が多い。
お盆とはすの花の関係をインターネットで調べた。
新潟市西蒲区岩室の「いわむろや」で開催されている、写真展
「消えゆく故郷のお盆」とお盆の花のはすまつりを見てきた。
・お盆とはすの花
蓮の花は、仏教に密接な関係があり、インド・スリランカの国花。
蓮は仏教の中で最も格上の花で、極楽浄土に生える花とされる。
紀元前2〜3世紀には、仏像が蓮をかたどった台座に乗せられるようになった。
仏様のお座りになるその台座を蓮華座(れんげざ)、極楽往生をとげたあと極楽にある蓮の葉の上に生まれ変わることを蓮華化生(れんげけしょう)などと呼び、蓮は仏教のイメージの強い花。
泥の中に生まれても、汚れなく清らかに咲く「清浄無比の花」と尊ばれている。
日本には有史以前にインドか中国から伝わったと考えられている。
・写真展「消えゆく故郷のお盆」(新潟市西蒲区岩室:いわむろや・8月7日)
会場中央にわらなどで編んだ精霊船が飾られ、写真家斉藤文夫さんが昭和のお盆の風景を写した作品約70枚が展示されている。
・施餓鬼(せがき)棚:墓地に施餓鬼棚作り先祖の霊を迎えた
・仏のおもり:先祖の霊を迎えた家ではお盆の期間中決して家を空けることができない
・盆踊り:8月15日から17日で小学校の校庭で独特の盆踊りを行った
・棚経歩き:8月14日住職が、集落の各家を回る棚経歩きが始まる
・流れ灌頂(かんじょう):海の遭難者が出た場合、地域ぐるみで浜辺で供養する「流れ灌頂」が行われた
・精霊船作り:お盆最後の8月16日先祖の霊を送り出す精霊送りが行われた
・芝墓:芝草を積み上げた墓
・キュウリの馬とナスの牛:先祖の霊を馬で早く迎え、牛でゆっくり送るという意味から
などなど。
・はすまつり
・上越高田公園のはすまつり(上越市高田公園・8月10日)
第33回上越はすまつりが8月19日まで上越市高田公園で開催されている。
高田公園(城址公園)の外堀は周囲約4km、面積19haに及び、はすは外堀のほとんどを埋め尽くして咲き誇り東洋一といわれる。
高田城は、徳川家康公の六男松平忠輝公が1614(慶長19)年に築城した75万石の城である。
高田のはすの歴史(社団法人上越観光コンベンション協会資料から)は、戊辰戦争(明治元年)当時、高田藩の財政は困窮していた。
明治4年、戸野目の大地主、保阪貞吉が高田城外堀にハスを植え、レンコンを売って藩の窮状を救おうとしたのが始まり。
・瓢湖のハスまつり
瓢湖のハスの花が見ごろを迎えている。
阿賀野市観光協会が、ハスの美しさを積極的にPRしようと合併後初めて「瓢湖のハスまつり」開催する。
8月4日から瓢湖で「瓢湖のハスまつり」が開催されている。
ハスは、推計で約20万本、瓢湖の3分の2ほどを覆っている。
市商工観光課は「瓢湖は白鳥が飛来する冬だけでなく、春の桜まつり、夏のあやめまつりと四季を通じて瓢湖を楽しんでほしい」とPRする。
12日「瓢湖水きん公園」の東新池で、お盆に仏壇や墓に供えるハスのつぼみの収穫が行われた。
・番外:絵ろうそく
ろうそくや線香は、お盆を迎え先祖や故人を偲び仏壇に供える。
最近ではろうそくに絵付けした絵ろうそくが人気とか。
過疎化が進む山中間地。
過疎化とともにお盆のさまざまな風習が年々消え、今では写真や文章でしか見ることしかできなくなった。
「消えゆく故郷のお盆」の写真展を見ていると、子どものころの懐かしいお盆行事の思い出が甦る。
懐かしい精霊船が (イラストを模写)