旧配水塔の修復と新排水機場の完成

kanazu362012-08-19

8月に入っても連日猛暑日が続く。
総務省消防庁の発表によると、7月の熱中症による搬送車は
全国で2万1082人なり、2008年の調査開始以降7月としては
最多だった。
新潟県などは、熱中症予防に小まめな水分補給を呼びかけている。
水と関係のある長岡市の旧配水塔(水道タンク)の外壁工事完了と新潟市西区
高山の新川右岸新排水機場の完成の記事などが新聞に出ており8月4日見てきた。
・旧配水塔の改修
 ・長岡市の旧配水塔(水道タンク)の外壁工事完了
  長岡市信濃川沿いに立つ旧配水塔(水道タンク)。
  長岡市の旧配水塔は、中島浄水場として1926年(大正15)に竣工した。
  1901年(明治34)に長岡の上下水道の計画が始まり、信濃川の伏流水を原水とする中島浄水場が1926年(大正15)8月に完成した。 
  高さ45メートルの配水塔は1945年(昭和20)8月の大空襲にも耐え、中島浄水場が1994年に水道施設としての役目を終えたが、歴史ある建造物として1998年に国の有形文化財に登録された。
廃止されたが現在も市民から「水道タンク」と呼ばれ親しまれている。
  「水道タンク」の外壁の老朽化が進んだため、市が今年2月から約半年間かけて修理や塗装などの工事を行っていた。
  化粧直しも終わり「水道タンク」が、お披露目された。
  お披露目されたレトロな赤い屋根の「水道タンク」を祝うかのように、カラフルな3組の吹き流しと12匹の鯉のぼりが信濃川の川風を受けタンクの周りを元気に泳いでいる。
  現在、旧中島浄水場は水道公園として整備され「配水塔」「取水塔」「監視室」「ポンプ棟」「発電機室」「配水池への出入口」などが残り、歴史や文化を伝える安らぎの場となっている。
 ・燕市の旧配水塔の改修工事
  燕市の文化センター駐車場脇に長年市民に愛されてきた「配水塔」が建っている。
  配水塔は、燕市に存在する構造物で、燕地区のランドマーク(目印―記念塔)にもなっている。
  名称は燕市水道局浄水場(旧)配水塔。
  ・建設年:1938年(昭和13) ・用途廃止:1969年(昭和44)
  ・構造:鉄筋コンクリート2層構造(塔の横断方向は円筒状に見えるが、断面は正八角形である)
  ・規格:全高30.0m、幅10.4m。
  住民から保存を求める声が高まり、昨年10月から、初めて大規模改修が行われ今年3月14日に改修工事が終了した。
  改修工事の終了を記念し、4月14日旧配水塔のお色直しを祝った記念式典が開催された。
・新川右岸新排水機場の完成(新潟市西区高山)
 新川とは、新潟市を流れる人工の川で、信濃川と弥彦・角田浜に挟まれた低湿地帯の排水を行うために作られた水路のことで、文政3年(1821)に完成した。
 構想から着工まで約90年を要した大規模な工事であった。
 新川右岸排水機場は、新潟平野の中心部に位置する農地約1678ヘクタールの排水を担う。
 旧施設は昭和28年の供用開始から58年の経過で老朽化し、設備の部品が入手困難になったことなどから、国が平成21年12月から建て替えを進めていた。
 この度、新しい新川右岸排水機場の工事完了に伴い7月24日通水式が行われた。
 新排水機場は旧施設と同じ排水能力を備え、ポンプ5基で毎秒31.5トンの排水処理が可能。
 建物などの旧施設は来年3月までに取り壊される予定。
市民に飲料水を供給していた配水塔。
水道施設としての役目を終えたが、配水塔は歴史ある建造物としてお色直しも終わり町のランドマークとして再び脚光を浴びる。
町のランドマークの旧配水塔を見上げる (イラストを模写)